ベナパスタ軟膏4%が販売中止となるようです。詳細は以下のリンクから確認できます。
https://medical.mt-pharma.co.jp/di/file/info/ifn_5507_P20406.pdf
経過措置期間満了日は2024年3月31日
(2024年4月1日以降の投薬分につきましては、保険請求ができなくなります。)
https://medical.mt-pharma.co.jp/di/file/info/ifn_5524_P20423.pdf
ベナパスタ軟膏4%はエタノールアミン系のヒスタミンH1受容体拮抗薬ジフェンヒドラミン製剤の1つで、ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩を成分とする外用抗ヒスタミン剤の半固形パスタ製剤です。蕁麻疹,湿疹,小児ストロフルス、皮膚瘙痒症、虫刺されに塗布します。1950年に発売された歴史のある薬です。70年以上も使われていた薬が販売中止になるのは感慨深いものがあります。
ベナパスタ軟膏4%の代替品
蕁麻疹に対する抗ヒスタミン外用薬は多少痒みを軽減する程度であまり大きな効果は期待できません。(日本皮膚科学会|https://www.dermatol.or.jp/qa/qa9/q13.html)
ジフェンヒドラミンは局所麻酔作用もあるとして使用を考慮されることもありますが、接触性皮膚炎などのリスクを鑑みると、ワセリンなどの保湿剤で十分です。
ベナパスタ軟膏4%と同じくヒスタミン(H1)受容体拮抗薬に分類される外用薬として、レスタミンクリーム1%、強力レスタミンコーチゾン軟膏があります。
レスタミンクリーム1%は、1g中ジフェンヒドラミン10mgを含有しています。効能・効果はベナパスタ軟膏4%と同じです。
強力レスタミンコーチゾン軟膏は、成分・含量として、1g中にヒドロコルチゾン酢酸エステル10mg、フラジオマイシン硫酸塩3.5mg(力価)、ジフェンヒドラミン塩酸塩1mgを含有し、効能・効果として蕁麻疹は含まれていないので注意が必要です。