2021年6月18日金曜日

アレジオン点眼と後発品の添加物比べてみた

 2021年6月18日、6月の後発医薬品薬価基準追補収載がなされました。初後発品は9成分でした。そのうち、参天製薬の抗アレルギー点眼剤「アレジオン点眼」とその後発品について添加物の違いなどをまとめてみました。


アレジオン点眼の後発品(エピナスチン塩酸塩点眼液0.05%)は12社12品目が収載されました。オーソライドジェネリック(AG)を噂されていた、エピナスチン塩酸塩点眼液0.05%「SEC」は収載を見送っています。


後発品の薬価は159.8円です。(先発:339.2円)



コンタクトレンズを装着したまま点眼可能か


アレジオン点眼液は発売当初、防腐剤としてベンザルコニウム塩化物を添加していました。そのため、添付文書には「コンタクトレンズ装用時の使用は避ける」旨の記載がありました。その後、製品の改良がなされ、ベンザルコニウム塩化物を添加していない現在の製品が誕生しました。そのため、現在のアレジオン点眼液の添付文書には「コンタクトレンズ装用時の使用は避ける」の記載はありません。


では、この度収載された後発品はどうでしょうか、すべての製品の添付文書を確認したところ、コンタクトレンズの使用に関する注意の記載はありませんでした。



添加物のちがい


エピナスチン点眼液の先発品と後発品で添加物にちがいはあるのでしょうか。

先発のアレジオン点眼液の添加物はリン酸二水素ナトリウム水和物、リン酸水素ナトリウム水和物、ホウ酸、塩化ナトリウム、エデト酸ナトリウム水和物、pH調節剤です。「GO」、「SN」、「TS」、「杏林」、「センジュ」、「トーワ」、「ニットー」、「ニプロ」、「わかもと」のこれら9品目が先発品と全て同じ添加物でした。


「サワイ」と「日新」はリン酸二水素ナトリウム水和物が無水物のリン酸二水素ナトリウムに変更されていました。

「日点」は他に等張化剤を添加しているようです。



容器のちがい


各社、容器にはそれぞれ個性が出ています。ただ、キャップの色は先発と同じような黄土色で統一されています。

容器の形状によってフタの開けやすさ、さしやすさ、が異ってきますが、感覚には個人差があるため優劣はつけられません。いくつか見本を取り寄せて実際のものを触ってみるしかないようです。