ドミン錠0.4が販売中止となるようです。
ドミン錠0.4 製造販売中止のお知らせ(日本ベーリンガー)
https://www.bij-kusuri.jp/information/attach/pdf/dom_t_info_202102.pdf
■販売中止予定時期
2021年5月末頃
■経過措置期間
2022年3月末頃(予定)
ドミン錠はタリペキソール塩酸塩を成分とするパーキンソン病治療薬です。タリペキソール塩酸塩は、ドイツのカール・トーメ社で合成されたアゼピン誘導体です。ペルゴリド、ブロモクリプチン、カベルゴリンなどの麦角系のドパミン受容体作動薬とは異なり、非麦角系の選択的ドパミンD2受容体作動薬です。薬理学的には黒質ドパミン神経毒である MPTP 等で誘発される振戦,無動及び固縮などのパーキンソン病様症状の改善効果が認められます。
臨床的にはパーキンソン病のあらゆる症状の患者に対して,L-DOPA 非併用もしくは L-DOPA 併用で有効性を発揮し、また麦角系のドパミン受容体作動薬に比べ消化器系の副作用が比較的少ないパーキンソン病治療剤として開発され1996年に発売されました。
悪心・嘔吐等の消化器系の副作用は少ないのですが、眠気の副作用があり、後年発売された眠気も少ない他のドパミンアゴニスト製剤にそのポジションを譲っていくようになりました。
2012年にはドイツでの原薬製造中止に伴い、一時供給停止となっていたこともあります。
ドミン錠の代替品
ドミン錠には後発品はありません。
内服が可能であるのであれば、同じドパミンアゴニストの中でも非麦角系のプラミペキソールやロピニロールが代替となります。
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