ページ

2020年3月30日月曜日

ノイビタ錠 販売中止と代替品



ビタミンB1誘導体のノイビタ錠が販売中止となるようです。

ノイビタ錠「25」販売中止のご案内(共和クリティケア)

経過措置は未定です。

ノイビタ錠はビタミンB1とチオクト酸の 2 つのビタミンを結合させたビタミンB1誘導体オクトチアミン製剤です。

戦後の食糧難では脚気やなどのビタミン欠乏症が国民病のようになっていました。そういうときに重宝されたのが、経口のビタミン剤です。
しかし、現在の日本で普通に食事を摂っていれば特定のビタミンが欠乏することはまずありません。役目を終えた薬です。


ノイビタ錠の代替品

ビタミンB1誘導体製剤にはノイビタ錠の他に以下の製品があります。

  • フルスルチアミン(アリナミンF)
  • ビスベンチアミン(ベストン)
  • ベンフォチアミン(ベンフォチアミン「トーワ」)
  • セトチアミン塩酸塩(ジセタミン)
  • チアミンジスルフィド(ジアノイナミン)


2012年の(平成24年)の診療報酬改定において、安易にビタミン剤を処方できなくなったことからビタミン剤の処方が大きく減ってきています。需要が減ってきていますし、薬価も安いことから他のメーカーも供給が難しくなってくることが予測されます。


一般用医薬品で生き残るノイビタブランド

医療用では販売中止されますが、ドラッグストアで購入できるビタミン剤のブランドとして『ノイビタ』は存続します。
ただし、医療用のようにビタミンB1単味ではなく、様々なビタミンが配合された製剤である点に注意です。

ノイビタZE(第3類医薬品)