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2018年7月3日火曜日

ポリトーゼカプセル・顆粒 販売中止と代替品





消化酵素製剤のポリトーゼカプセルとポリトーゼ顆粒が販売中止となるようです。

https://www.takedamed.com/content/medicine/newsdoc/180702politose.pdf

販売中止理由は「諸般の事情」のようです。

<経過措置期間>
2018 年 11 月~2019 年 3 月(予定)


ポリトーゼは武田薬品が独自に開発した耐酸性蛋白分解酵素ヒロダーゼを含む、でんぷん・脂肪・蛋白質の各種消化酵素を配合した総合消化酵素剤です。1967年に発売し、改良を重ね現配合処方製剤が誕生したのは1974年のことです。
暴飲暴食をしたり、にんにく、唐辛子など刺激の強い食品や脂肪の多い食品の食べすぎ、適量を超えたアルコールや炭酸飲料などによって、胃酸の分泌が乱れ、消化酵素を分泌するすい臓の働きも低下し、消化不良が起きたときなどに処方され、45年近く日本人の胃を守ってくれていました。

ポリトーゼは耐酸性消化酵素を配合した胃溶性顆粒と、膵臓消化酵素である濃厚パンクレアチンを腸溶性皮膜でコーティングした腸溶性顆粒に分けられています。胃溶性顆粒は胃内で作用し、腸溶性顆粒は胃内で分解されることなく腸内で作用するので、胃から腸までの消化管の広い領域で消化作用をあらわします。


ポリトーゼの代替品


消化酵素製剤の一覧表


ポリトーゼと同一成分の配合剤はありません。
消化酵素製剤であればどれを変わりに選んだとしても大差はないように考えられます。
あえて違いをいうなれば、繊維素を分解する酵素をポリトーゼは20mgと比較的多く配合しているので、その点に着目してみましょう。
そうすると、繊維素分解酵素を多く含む「フェンラーゼ」「ベリチーム」「タフマック」が代替候補に挙げられます。

ちなみに
第2回NDBオープンデータ(平成27年4月~平成28年3月診療分)によると、外来でよく処方されている健胃消化剤のトップ20は以下のとおりです。
生薬配合剤も含まれていますが「ベリチーム」がよく使われているようです。

ベリチーム配合顆粒
エクセラーゼ配合カプセル
タフマックE配合カプセル
リパクレオンカプセル150mg
エクセラーゼ配合錠
S・M配合散
つくしA・M配合散
リパクレオン顆粒300mg分包
マックターゼ配合錠
ピーマーゲン配合散
アリーゼS配合錠
エクセラーゼ配合顆粒
FK配合散
タフマックE配合顆粒
フェンラーゼ配合カプセル
KM散
M・M配合散
オーネスSP配合カプセル
ポリトーゼカプセル
オーネスST配合錠