基礎的医薬品とは
収載から時間がかなり経過し、薬価も下がりすぎて採算が取れず市場撤退が考えられるもので、薬価を維持することで下支えされている医薬品群のことです。
参考:基礎的医薬品とは
https://www.ygken.com/2016/09/blog-post_18.html
平成28年度改定から導入され、今年度改定においても引き続き採用されています。
基礎的医薬品の対象となった品目は後発品数量シェアの計算式から除外されます。
(後発品への変更調剤は可能)
基礎的医薬品の対象となった製品について、基礎的医薬品に指定される以前に診療報酬上の後発品であったために変更調剤が認められていた品目は従来と同様に変更調剤を行うことが可能との見解が示されています。
疑義解釈資料の送付について(その7) 事務連絡2018.5.25
疑義解釈資料の送付について(その4) 事務連絡2016.9.15
基礎的医薬品になったからといって、計算式から除かれるだけで、ほぼ何も変わらんよ。— YG研究会 (@ogatakiya) 2018年4月6日
(過去記事)
バクシダール錠やケフラールカプセルから後発医薬品へ変更調剤できなくなった?(平成28年診療報酬改定) | YG研究会 賢く生きる https://t.co/GEeaHs1MYc
後発医薬品と同様に変更調剤が認められる基礎的医薬品等の一覧(厚生労働省)
基礎的医薬品対象品一覧(厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000195935.pdf
基礎的医薬品の変更調剤には
以下の表ではなく厚労省のホームページの資料を参照ください。
そこで、今年度から基礎的医薬品の対象となる品目を調べてみたところ、
トミロン細粒
セフゾンカプセル
バクタ配合錠
リンデロンVG
など
が、該当していました。
2018年4月から基礎的医薬品の対象となる品目
★お詫び★2018年3月時点で統一名収載品目であり4月から銘柄別収載となる品目については掲載しておりません。ご容赦ください。
成分名 | 品名 | 20180331までの 後発医薬品の 有無に関する情報 |
---|---|---|
クロラムフェニコール | クロラムフェニコール点眼液0.5%「ニットー」 | 3 |
アシクロビル | ゾビラックス眼軟膏3% | 2 |
オフロキサシン | タリビッド眼軟膏0.3% | 2 |
オフロキサシン | オフロキサシン0.3%1mL点眼液(1) | 3 |
オフロキサシン | タリビッド点眼液0.3% | 2 |
オフロキサシン | オフロキサシン点眼液0.3%「日医工」 | 3 |
ノルフロキサシン | ノフロ点眼液0.3% | 2 |
ノルフロキサシン | バクシダール点眼液0.3% | 2 |
ノルフロキサシン | ノルフロキサシン点眼液0.3%「NikP」 | 3 |
オフロキサシン | タリビッド耳科用液0.3% | 2 |
クロラムフェニコール | クロマイ腟錠100mg | 2 |
エタノール | エチコール(ニワトリ印消毒用アルコール) | 3 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | リンデロン-VG軟膏0.12% | 2 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | ルリクールVG軟膏0.12% | 3 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | デキサンVG軟膏0.12% | 3 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | ベトノバールG軟膏0.12% | 3 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | リンデロン-VGクリーム0.12% | 2 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | ベトノバールGクリーム0.12% | 3 |
ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 | リンデロン-VGローション | 2 |
歯科用塩酸リドカイン ・アドレナリン | キシレステシンA注射液(カートリッジ) | 3 |
歯科用塩酸リドカイン ・アドレナリン | エピリド配合注歯科用カートリッジ1.8mL | 3 |
マルトース水和物 | マドロス輸液10% | ★ |
マルトース水和物 | マルトス輸液10% | ☆ |
マルトース水和物 | マドロス輸液10% | 3 |
マルトース水和物 | マルトス輸液10% | 2 |
マルトース水和物 | マドロス輸液10% | 3 |
乳酸リンゲル | ハルトマン液「コバヤシ」 | 3 |
乳酸リンゲル | ソルラクト輸液 | 3 |
乳酸リンゲル | ハルトマン輸液pH8「NP」 | 3 |
乳酸リンゲル | ソルラクト輸液 | 3 |
乳酸リンゲル | ハルトマン輸液pH8「NP」 | 3 |
乳酸リンゲル | ソルラクト輸液 | 3 |
マルトース加乳酸リンゲル | ニソリM注 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ニソリM注 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ラクトリンゲルM注「フソー」 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ラクトリンゲルM注「フソー」 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ニソリM注 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ソルラクトTMR輸液 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ポタコールR輸液 | ☆ |
マルトース加乳酸リンゲル | ニソリM注 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ソルラクトTMR輸液 | ★ |
マルトース加乳酸リンゲル | ポタコールR輸液 | ☆ |
マルトース加乳酸リンゲル | ラクトリンゲルM注「フソー」 | 3 |
マルトース加乳酸リンゲル | ラクトリンゲルM注「フソー」 | 3 |
酢酸維持液 | アルトフェッド注射液 | 3 |
酢酸維持液 | アルトフェッド注射液 | 3 |
酢酸維持液 | アルトフェッド注射液 | 3 |
リンコマイシン塩酸塩水和物 | リンコマイシン塩酸塩300mg1mL注射液 | 3 |
リンコマイシン塩酸塩水和物 | リンコマイシン塩酸塩600mg2mL注射液 | 3 |
クリンダマイシンリン酸エステル | ダラシンS注射液300mg | 2 |
クリンダマイシンリン酸エステル | ダラシンS注射液600mg | 2 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩100mg注射液 | 3 |
アミカシン硫酸塩 | アミカマイシン注射液100mg | 3 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩注射液100mg「日医工」 | 2 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩200mg注射液 | 3 |
アミカシン硫酸塩 | アミカマイシン注射液200mg | 3 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩注射液200mg「日医工」 | 2 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩注射用100mg「日医工」 | 2 |
アミカシン硫酸塩 | アミカシン硫酸塩注射用200mg「日医工」 | 2 |
セフテラム ピボキシル | トミロン細粒小児用10% | 2 |
セフテラム ピボキシル | トミロン細粒小児用20% | 2 |
セフテラム ピボキシル | トミロン錠50 | 2 |
セフテラム ピボキシル | トミロン錠100 | 2 |
セフジニル | セフゾンカプセル50mg | 2 |
セフジニル | セフジニルカプセル50mg「トーワ」 | 3 |
セフジニル | セフゾンカプセル100mg | 2 |
セフジニル | セフジニルカプセル100mg「トーワ」 | 3 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタシン注10 | 2 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタマイシン硫酸塩注射液10mg「日医工」 | 3 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタマイシン硫酸塩40mg注射液 | 3 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタシン注40 | 2 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタシン注60 | 2 |
ゲンタマイシン硫酸塩 | ゲンタマイシン硫酸塩注射液60mg「日医工」 | 3 |
スルファメトキサゾール ・トリメトプリム | スルファメトキサゾール・トリメトプリム錠 | 3 |
スルファメトキサゾール ・トリメトプリム | バクタ配合錠 |
2
|
参考:
バクシダール錠やケフラールカプセルから後発医薬品へ変更調剤できなくなった?(平成28年診療報酬改定)
平成28年度診療報酬改定説明会(平成28年3月4日開催)資料等について 平成28年度診療報酬改定説明(薬価)
経済財政運営と改革の基本方針2015 ~経済再生なくして財政健全化なし~(2015年6月30日)
基礎的医薬品について[中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第110回) 議事次第(2015年11月4日)]