貼るタイプの鼻炎薬が発売されます。(2018年4月予定)
商品名は『アレサガテープ』、成分はエメダスチンフマル酸塩です。
ダレン、レミカットというアレルギーの飲み薬がありますが、同じ成分です。
ダレン、レミカットの貼り薬と考えると覚えやすいですね。
(ダレンは販売終了しています)
ダレトク?アレサガテープ
ダレンやレミカットもそうですがエメダスチンは眠気の起きやすい薬です。
テープ剤になったからと言って、その副作用が減るわけではありません。
実際、レボセチリジン(商品名ザイザル)と比較した臨床試験において、レボセチリジンよりも傾眠の副作用が多く認められています。(20~15人に1人の割合)
さらに、アレサガ4mg使用時と比べ、 8mg使用時には眠気の発現率が高い傾向があります。
薬を飲んで車を運転して意識がもうろうとして事故を起こす事件が多く報道されています。眠気のない鼻炎薬が数多く発売されている中、この薬を使うメリットが分かりません。
あえてこのお薬に適した人を考えるとすれば、『口から薬が飲めない寝たきりの人』でしょうか。
眠気に注意
アレサガテープは上でも書きましたが眠気や判断力の低下などを引き起こします。
使用中には自動車の運転等危険を伴う 機械の操作には従事しないようにしましょう。
更に、日常生活に支障がみられる場合もありますので注意してください。
鼻に貼ってはいけません
胸、上腕、背中又はおなかのいずれか1箇所です。
アレサガテープは有効成分が皮膚から吸収されて全身をめぐり効果を発揮する薬です。
鼻に貼っても、効果が良くなるようなことはありませんし、反対に効果が発揮されない可能性があります。
剥がれてしまったら
本剤が途中ではがれ落ちた場合は、 すぐに新しい薬を貼付しましょう。
また、 次の貼り替え予定時間にも新しい薬に貼り替えましょう。
貼ったままの入浴は可能ですが、剥がれる可能性が高くなるので、お風呂に入るタイミングでの貼替えをオススメします。
テープを捨てるときの注意
テープの粘着面を内側にして 2 つに折る等した後、お住いの自治体のルールに従い通常の薬と同様に廃棄してください。アレサガテープ4mg/アレサガテープ8mg
[効能又は効果]
アレルギー性鼻炎
[用法及び用量]
通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。