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2017年12月14日木曜日

ナイクリン 販売中止と代替品





ナイクリン錠50mg/ナイクリン散10%が販売中止となるようです。
http://med.toaeiyo.co.jp/products/information/notice/sale1710.pdf

2018年4月販売中止。
経過措置期間満了日は2019年3月31日(予定)

ナイクリンはニコチン酸を有効成分とする内服剤です。
ニコチン酸は、ほとんどがニコチン酸アミドの形で、広く動植物に分布しています。また、その大部分は、細胞内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)に変換され、様々な酸化還元酵素の補酵素として機能しています。

ナイクリンはニコチン酸欠乏症の予防及び治療(ペラグラなど)、ニコチン酸の需要が増大し食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)や、ニコチン酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される口角炎、口内炎、舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)、耳鳴、難聴に使用されます。

ニコチン酸はビタミンB3(ナイアシン)の一つです。
ナイアシンは食品からの摂取以外に、生体内で必須アミノ酸のトリプトファンから生合成することができ、この飽食の時代、不足するようなことはまずありません。
魚や肉、きのこ類に多く含まれています。


ナイクリンの代替品


ナイクリンと同一成分のニコチン酸を成分とする薬剤は存在しません。

代替品としては
ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」が
考えられます。

ニコチン酸は肝臓に取り込まれた後、ニコチン酸アミドに変換され、各組織に放出されるのですから、ニコチン酸アミドとして摂っても同じことですね。