2017年10月31日厚生労働省はオンジ製剤について「認知症の予防や治療に対する効果は認められていない」と通知を出し注意喚起しました。
オンジ製剤には以下のような商品があります。
- キオグッド(ロート製薬/森下仁丹)
- 「クラシエ」オンジエキス顆粒(クラシエ)
- ワスノン(小林製薬)
- アレデル(クラシエ薬品)
- キノウケア(日本薬師堂)
- メモリーケア(大正製薬)
オンジ製剤の不適切広告事例の注意喚起
また、通知の中で、オンジ製剤の不適切広告事例について「厳に慎むこと」と注意喚起しています。
オンジ製剤「中年期以降の物忘れの改善」という効能効果は、これまでOTC漢方薬(イスクラ心脾顆粒、ウチダの帰脾湯)で認めてきた「健忘」と変わるものではなないということが明記されています。
以下の表現は効能・効果の範囲を超えると暗示させるため使用できません。
- 「脳機能の活性化」
- 「脳神経細胞の増加や再生」
- 「脳全体が活性化する」
- 「すでに忘れてしまった記憶をよみがえらせる」
インターネットや店頭POPなどで、このような表現を使用することは
医薬品医療機器等法第66条に抵触する恐れがありますので注意しましょう。
さらに
認知症の治療または予防に用いる医薬品ではない旨の記載の付記または標榜を必ず行うことと通知には明記されています。
【参考】
「一般用医薬品及び指定医薬部外品の広告基準等の見直し」について(平成29年6月22日
厚生労働省)
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/iryou/20170622/170622iryou05.pdf