トクレス スパンスルーカプセルが販売中止となるようです。
トクレス®スパンスールカプセル30mg 販売中止予定のご案内(大日本住友製薬)
https://ds-pharma.jp/product/kaitei/pdf/hanbaityuusi/2017/toclase_src_tyushi_201711.pdf
2018年2月頃出荷終了予定とされています。
経過措置期間は不明です(2017年11月時点)。
トクレスは咳反射を抑制することで咳を抑える鎮咳薬として使用されていました。
成分であるペントキシベリンクエン酸塩は 1956 年ベルギーUCB 社で開発された鎮咳剤です。
日本では住友製薬(現 大日本住友製薬)が導入し、1963 年に「トクレス散」を発売しましたが、長時間有効性が持続する製剤の開発が望まれ、1967 年に徐放性製剤「トクレススパンスールカプセル」を発売しました。
発売50年の節目に、販売中止となりました。
トクレススパンスールカプセルは
緑のクリアカプセルと中身のツブツブが、ポップでキュートな感じが特徴です。
ツブツブが徐放性の正体なのですが、この徐放システムを『スパンスル』といいます。
スパンスルはコーティング層の厚さを変えて放出時間に差をもたせた顆粒が充填されたカプセル剤のことをいいます。
インテバンSPやヒポカカプセルもスパンスル型です。
特徴のある薬がなくなるのは寂しいですね。
トクレス スパンスルーカプセルの代替品
トクレスと全く同じ効能の鎮咳薬はありませんが、メーカーはアスベリンとメジコンを代替品として案内しています。
ちなみに第二回NDBオープンデータによると日本で一番処方されている鎮咳薬は『メジコン15mg』でした。