喘息 ・ アレルギー性鼻炎治療剤のソルファ錠が販売中止となるようです。
https://www.takedamed.com/content/medicine/newsdoc/170925solfa_1.pdf
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<経過措置期間>
2018 年 3 月~2019 年 3 月(予定)
ソルファ錠の有効成分であるアンレキサノクスは抗アレルギー作用を持つアザキサントン誘導体として、生薬の「黄芩(コガネバナの根)」の一成分であるバイカレインが元になっている化合物です。
生薬の成分がもとになっているリード化合物として薬剤師国家試験でも登場する基本的な薬です。
ソルファ(アンレキサノクス)は ヒスタミン遊離抑制作用及 びロイコトリエン生成抑制作用、 抗ロイコトリエン作用をあわせもち、しかも抗ヒスタミン作用はなく、I型およびⅢ型アレルギー反応を抑制することが認められています。
1987年6月ソルファ50mg錠が喘息治療薬として承認されました。
そして1989年9月アレルギー性鼻炎の効能・効果を追加するとともに、25mg錠も承認されました。
しかし、
喘息治療は経口剤から吸入外用剤へシフトし、アレルギー鼻炎治療は第二世代抗ヒスタミン薬の登場により、その処方数は減少していました。
そして2017年9月販売中止となりました。
ソルファの名前の由来は
英語で solfaとは書き「ドレミファ音階で歌う」という意味で、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状が改善され、爽快な気分になり歌も歌いたくなることを願う、
という、今では考えられないとてもオシャレなネーミングでした。
ソルファの代替品
ヒスタミン遊離抑制作用はありませんが
ロイコトリエン拮抗剤が代替品の候補となります。
- オノン
- シングレア
- キプレス