ケタスカプセルは気管支喘息を抑える抗アレルギー薬としての作用と、脳の血流を増加させ脳循環を改善することで脳梗塞後のめまいを改善する2つの作用を持つ薬です。
このケタスカプセルですが、温度に注意が必要な薬です。
ケタスの有効成分であるイブジラストの融点は54~58℃です。
ストーブの前や夏場の車内の中などに放置しておくと溶けてしまいます。
さらに、ケタスカプセルは徐放性製剤なのですが、融点まで達しなくても40℃以上では加湿の有無、包装、無包装にかかわらず、その溶出性が担保できなくなります。
つまり、見た目は変化がなくても期待するような薬の効果が得られなくなるのです。
そのため、添付文書上は室温保存(1~30℃)ですがケタスカプセルを保管する際には冷蔵庫など涼しいところで保管するように伝えています。
この前、卸からクール便でケタスが届いたときには、おぉ、分かってるねと感心しました。(某M社)
ほかにも、「なるべく冷所」保存が必要な薬があります。
以下は、添付文書の貯法に「なるべく冷所」の記載があるものです。
- HMG「TYK」75注用
- HMG「TYK」100注用
- HMG「TYK」150注用
- アセトアミノフェン坐剤小児用50mg「TYK」
- アセトアミノフェン坐剤小児用100mg「TYK」
- アセトアミノフェン坐剤小児用200mg「TYK」
- トリノシン腸溶錠20mg
- トリノシン腸溶錠60mg
- ノックビン原末
- 精製水