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2017年6月23日金曜日

コデイン類を含む医薬品の12歳未満への使用禁忌 2019年から



【追記】2017年7月4日
医薬品の安全対策に関する通知が発出されました。
コデインリン酸塩又はジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品の「使用上の注意」改訂の周知について(依頼)(平成29年7月4日 薬生安発0704第2,3号)
http://www.pmda.go.jp/files/000218747.pdf



2017年6月22日、厚生労働省は薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、せき止め薬などに使われる「コデイン」を含む医薬品について、12歳未満の小児への処方を制限することを了承しました。

2018年末までに、医薬品メーカーや医療機関に周知し
2019年から12歳未満の小児への使用及び処方が禁忌となります。

現在治療している人への影響を考慮して、急に使用を制限するのではなく、段階的に制限を行うことにしたようです。

すでに、アメリカでは2017年4月20日にコデイン含有製剤の小児への処方制限がなされています。

どうして小児にコデインを投与してはいけないの?


コデインには呼吸抑制や呼吸困難、死亡など重篤な副作用のリスクがあるという調査結果が出され、さらにこうしたリスクは特に小児で高い傾向があることがわかっています。

FDAの2015年の安全性情報では、CYP2D6の特定の遺伝子型を有する"ultra-rapid metabolizers"の小児ではコデインを活性代謝産物であるモルヒネに変換する速度が通常よりも速く、モルヒネの血中濃度が上昇しやすいため、重篤な呼吸障害の発現リスクが高まるとして注意を呼びかけています。

FDA Drug Safety Communication: FDA restricts use of prescription codeine pain and cough medicines and tramadol pain medicines in children; recommends against use in breastfeeding women
https://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm549679.htm

医薬品安全性情報 Vol.11 No.15(2013/07/18)
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly11/15130718.pdf


小児に使えるコデインを含まない鎮咳薬


  • アスベリン(チぺピジンヒベンズ酸塩)
  • アストミン(ジメモルファンリン酸塩)
  • レスプレン(エプラジノン塩酸塩)
  • フスタゾール(クロペラスチン)
  • メジコン配合シロップ(デキストロメトルファン配合剤) 

コデイン含有製剤(医療用)一覧


OTC(一般用医薬品)はこちら

【コデイン配合剤】
オピセゾールコデイン液
カフコデN配合錠
クロフェドリンS配合シロップ
クロフェドリンS配合錠
サリパラ・コデイン液
セキコデ配合シロップ
ニチコデ配合散
フスコデ配合シロップ
フスコデ配合錠
フスコブロン配合シロップ
プラコデ配合シロップ
プラコデ配合散
ミゼロン配合シロップ
ムコブロチン配合シロップ
ライトゲン配合シロップ

【コデインリン酸塩製剤】

コデインリン酸塩「タナベ」原末
コデインリン酸塩散1%「イセイ」
コデインリン酸塩散1%「シオエ」
コデインリン酸塩散1%「タカタ」
コデインリン酸塩散1%「タケダ」
コデインリン酸塩散1%「タナベ」
コデインリン酸塩散1%「マルイシ」
コデインリン酸塩散1%「第一三共」
コデインリン酸塩散10%「シオノギ」
コデインリン酸塩散10%「タケダ」
コデインリン酸塩散10%「タナベ」
コデインリン酸塩散10%「第一三共」
コデインリン酸塩錠20mg「シオノギ」
コデインリン酸塩錠20mg「タケダ」
コデインリン酸塩錠20mg「第一三共」
コデインリン酸塩錠5mg「シオエ」
コデインリン酸塩錠コデインリン酸塩散10%
コデインリン酸塩水和物「タケダ」原末
コデインリン酸塩水和物「第一三共」原末

【ジヒドロコデインリン酸塩製剤】

ジヒドロコデインリン酸塩「タケダ」原末
ジヒドロコデインリン酸塩「第一三共」原末
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「イセイ」
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「シオエ」
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「タカタ」
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「タケダ」
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「マルイシ」
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「第一三共」
ジヒドロコデインリン酸塩散10%「タケダ」
ジヒドロコデインリン酸塩散10%「第一三共」

【リン酸コデイン製剤】

リン酸コデイン散1%「イワキ」
リン酸コデイン散1%「コトブキ」
リン酸コデイン散1%「フソー」
リン酸コデイン散1%「ホエイ」
リン酸コデイン散1%「メタル」
リン酸コデイン散1%「日医工」
リン酸コデイン散1%<ハチ>
リン酸コデイン錠5mg「ファイザー」

【リン酸ジヒドロコデイン製剤】
リン酸ジヒドロコデイン散1%「フソー」
リン酸ジヒドロコデイン散1%「ホエイ」
リン酸ジヒドロコデイン散1%「メタル」
リン酸ジヒドロコデイン散1%「日医工」
リン酸ジヒドロコデイン散1%<ハチ>

コデイン類を含む咳止め・かぜ薬一覧(一般用医薬品)




2019年に咳止めとして使われる「コデイン」を含む薬は12歳未満には使用できなくなります。

小児で、ごくまれに重篤な呼吸困難の副作用が生じる恐れがあり、欧米など海外の一部では処方制限が行われていることから、日本でも同様の措置が取られることとなりました。

ドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品にはコデインを含むものが523種類あります。なかには「小児用」として販売されているものもあります。

大人用の咳止めや総合風邪薬にはコデインを含むものが多いです。量を減らして子どもに与えるといった使い方は危険ですのでやめましょう。

コデイン類を含む一般用医薬品一覧(2017年6月時点)

医療用医薬品はこちら

【液・シロップ】
NIDせき止め液 1回量飲みきりタイプ
Piせき止め液
アイロミン液
アイロミンシロップ
アネトンせき止めZ液
アネトンせき止めZ液 分包
アルペンFこどもかぜシロップ
アルペンSこどもかぜシロップ
アルペンSこどもせきどめシロップ
エピック感冒液小児用
エフストリン液
エフストリンせきどめ液
エフストリンせきどめ液10
エルケルS小児用
オフセキンシロップW
カイゲンかぜシロップ小児用
カイゲンかぜシロップ小児用S
カイゲン感冒液小児用
カイゲンこどもシロップ
カイゲン咳止液α
カイゲンせき止め液W
改源咳止液W
かぜクリア48シロップ小児用
カゼサリンシロップ(小児用)
かぜシロップG2「小児用」
カゼックスSシロップ小児用
カゼリック液W「小児用」
カゼリックGR液「小児用」
ガノン液小児用
ガノンせき止めシロップ
クールワンせき止めGX液
コデトンせきどめシロップS
コデビタこどもかぜシロップ
コデビタせきどめシロップ
こどもかぜシロップ「ヒシメイ」
こどもパブロンせき止め液
コフクリアせき止め液
コフジスW液
コフチン液W
コフチールこどもかぜシロップ
コフチールこどもせきどめシロップ
コフドリンせき止めシロップ
コフハイドリン液
コフハイドリンせきどめシロップ
コルゲンコーワせき止め液PLUS
コンコン咳止め液
コールトップ液GK「小児用」
コールトップB液
コールトルW液「小児用」
サブコデせき止め液
ザイルシロップ小児用
小児用エスエスブロン液エース
小児用かぜシロップ三宝
小児用かぜシロップチルダンプラス
「小児用」感冒薬リココデS液
小児用コデジールSシロップ
小児用新オムニンB
小児用新キコデB
小児用新コデジールシロップ
小児用新コルビートシロップ
小児用新コールトップ液「プラス」
小児用新コールトップ液A
小児用新コールトップ液K
小児用新ビギニンS
小児用新マイフーロンシロップ
小児用セイヨン内服液
小児用せきどめシロップチルダンプラス
小児用タウロアタック・シロップ
小児用チルダンせきどめシロップS
小児用ニギンS
小児用ノバコデシロップ
小児用ハイセーフーS
小児用パラローンS
小児用ヒストミンかぜシロップZ
小児用ヒストミンせき止めシロップS
小児用ヒストミンセーフシロップ
小児用ヒルAシロップ
小児用フクミラーS
小児用フリア内服液
小児用マイフレンS
小児用ユリアンシロップ
小児用レイメル内服液
小児用レオスミンシロップA
新エピックこどもかぜシロップ
新エピックこどもせきどめシロップ
新エフストリン液
新カイゲンせき止め液W
新コデステシン液
新コフジスシロップ
新コフチン液
新コフチールW液
新小児ジキニンシロップ
新セキリック液
新セピー液「小児用」
新テラポニン液エース
新トニン咳止め液
新ヒラミン液小児用
新ブロトリンA液
新ブロン液エース
ジキニン液D
ジスコールかぜ内服液〈小児用〉
ジスコールせきどめシロップ
ジージーコデイン液
ストナシロップA小児用
スルーロンせきどめ液
セキセチン咳止め
せき止め液C3
ゼリス液
ゼリスかぜ内服液「小児用」
ゼントルシロップ
ゼントルシロップK
タイワケシノールシロップ
チミコデシロップN
チミコデWシロップ
チルニン小児シロップ
ヂメチンかぜシロップ小児用
テラポニンかぜシロップ「小児用」
トニン咳どめ液D
トピックかぜシロップ小児用
トピックせき止め液
南草舎利別
ニコールゴールドシロップ「小児用」
ニッドせきどめB液
ニューハイドリン液A小児用
ニューハイドリン液S小児用
ネチルせきどめ液
ノスポールエック「小児用」
ノドニィせきどめシロップ
ノーパスかぜシロップ小児用
ハイドリンS小児用
パナトリンBB液
パブロンせき止め液
パブロンS小児液
パミコールW液「小児用」
ヒストミンせき止め液
ヒヤこどもせきシロップS
ヒラミン液A小児用
ヒラミン液K小児用
ビスティーせき止め液
ビーレスせき止め液
フストールシロップ
フストールシロップS
ブロコデせき止め液
ベリコデ咳シロップ
ベリコンS
ベリコンWエース
ベルゲンシロップ(小児用)
ベルゲンせき止めシロップ
ベンザブロックせき止め液
ベンザブロックせき止め液1回量のみ切りタイプ
ペアコールこどもかぜシロップ
ペアコール咳止めシロップS
本草かぜ内服液小児用-S
ポポロこどもかぜシロップ
ムヒのこどもせきどめシロップS
ユガトスシロップ小児用
リココデシロップ
リココデせき止め液Z
レビューこどもかぜシロップ
レビューこどもせきどめシロップ
六活感冒液小児用
六活W液エース

【錠剤】
JAクミアイせき止め錠
JPSかぜ1号錠
JPSかぜ2号錠
JPSかぜ5号錠
JPSかぜ6号錠
アイロミン錠
アネトンせき止めZ錠
エスエスブロン錠
エスタックイブ
エスタックイブファイン
エスタックイブファインEX
エスタックイブFT
エスタックイブNT
エスタックGT「有核」
エスタックK錠
エピックせきどめ錠
エフストリン
オムニンエース
カイゲン感冒錠
カイゲン咳止錠
カコナールカゼブロックUP錠
カコナールゴールドUP錠
カゼリックC錠
きぬや鎮咳錠
クミアイ新せき止錠「エス」
クミアイ新総合感冒錠「エス」
クールワンせき止め
クールワンせき止めGX
コデカイン錠
コデジールA錠
コデステシン錠
コデブロン錠M
コバドリンA錠
コフジススーパー
コフチールせきどめ錠
コフハイドリン錠
コルゲンコーワIB錠
コルゲンコーワIB錠TX
コンコン咳止め錠
コールトルC錠
サブコデS錠
サン総合感冒薬コールドナイン
シオノギ総合かぜ薬IB錠
新エスエスブロン錠エース
新エスタックイブエース
新エスタックゴールド錠
新ガノンせき止め錠
新コデジールS錠
新コデロン錠F
新コバドリンS錠
新コーピタンS
新ゴール錠
新ジキニン錠D
新生スットB
新せき第一錠
新テキメン錠
新フクエフ咳止め錠
新フステノン
新リココデ錠
新ルルAゴールド
新ルルAゴールドDX
新ルルAゴールドs
新ルル-A錠
新ルル-A錠s
ジキナIP錠
ジキニン錠エースIP
ジスコールせきどめ錠S
ジージーコデイン糖衣錠
スズレックスD
ストナアイビー
ストナプラス2
スルーロンせきどめ錠
セピーIPかぜゴールド錠
総合感冒薬かぜねつ錠
タイムコールP錠
タイワケシノール錠
タウロイブ
鎮咳去痰剤ポリコデン錠
鎮咳きょ痰剤リココデ錠
トニン咳止サット
トニン咳止錠
ドップェル錠せきどめ
ドップェル錠D
ドニーせき止めP
ネオ真治ゴールド錠
ネオメトン錠
ハイカゼα錠
ハイカゼEV錠
バファリンかぜEX錠
バファリンジュニアかぜ薬
バルン
パイロンMK錠
パナトリンS
パブロンエースAX錠
パブロンクオリティ錠
パブロンゴールドA〈錠〉
パブロンSα錠
パブロンSゴールドW錠
パミコール錠
ヒストミンエース錠EX
ヒストミンせき止め
ヒストミンKB錠
ビノックコバ錠
プレコール持続性ファミリー錠
プレコールせき止め錠
ベリコデエース錠
ベリコン咳止め錠
ベルサダンエース錠
ベンザブロックせき止め錠
ベンザブロックIP
ベンザブロックIP錠
ベンザブロックIPプラス
ベンザブロックIPプラス錠
ベンザブロックL
ベンザブロックL錠
ベンザブロックLプラス
ベンザブロックLプラス錠
ベンザブロックS
ベンザブロックS錠
ベンザブロックSプラス
ベンザブロックSプラス錠
ペアコール錠
ペアコールK錠
ペアコールS錠
ペラックコールド3
ペラックコールドTD錠
ポジナールGO錠
マイフーロンゴールド錠
メディプロHWせきどめ錠
メトン咳止錠
リクレスかぜEV錠
リココデSP錠
ルルアタックEX
ルルアタックIB
ルルアタックNX
ルルカゼブロックIB
ロン三宝IP錠

【カプセル】
JAクミアイ総合感冒カプセル
アスナミンZ
アルシンカゼMX
エピシロンかぜGO
エンカセブンカプセルG
カイゲン感冒カプセルα
カイゲン感冒カプセル「プラス」
カイゲンゴールドカプセル
カイゲンせき止めカプセル
かぜアタック
カゼイレブン
カゼキリGO
かぜキープ1000
カゼゴールドエース
かぜジエットA
かぜジョイスパークカプセル
カゼスタイルⅠ
カゼゼンカプセル
かぜソフト〈カプセル〉A
カゼチームカプセルG
カゼチームプロ
かぜ東和S
かぜピタリンカプセルA
かぜピラゴールドCP
カゼプロカプセルS
カゼホワイトカプセル
カゼマートS
かぜリンネカプセルN
かぜロダンSG
カゼン21
救風ゴールド
救風ゴールドDX
クミアイかぜカプセル「ゴールド」
クミアイかぜぐすりカプセル
クミアイかぜぐすり「カプセルエース」
クミアイせきぐすりカプセル
コデポン
コルゲンコーワIB透明カプセル
コルゲンコーワIB透明カプセルα
ゴールドスーフンA
ゴールドヒネツK
さとうかぜぐすり
サラリ21
三光丸かぜぐすりカプセル
新エスタックイブエースカプセル
新カドリンカプセルG
新コルゲンコーワ咳止め透明カプセル
新コーピタンカプセルN
新スコGカプセル
新ノイセル
新ベサエースMX
新ユアEXゴールド
ストナアイビージェル
ストナアイビージェルS
ストナジェルサイナスS
ストナプラスジェル2
ストナプラスジェルS
せきどめカプセル「廣貫堂」
セピーせき止めカプセル
総合かぜ薬ヨカボンカプセルA
総合かぜ薬ラドンカプセルA
タロパカプセルA
テキメンエース
トピックスーパー
布亀かぜゴールドカプセルA
ネオ真治ゴールドカプセル
ネオメトンカプセル
ノイセルエースG
ノスポール鎮咳カプセル
ハイカゼLカプセル
ハリーエースカプセル
パイロンMX
パブロンSせき止め
パームエース
パーム咳止めカプセルEX
ヒストミンSカプセル
ヒットミンゴールド
ヒットミンせき止めカプセル
ヒットミンホワイト
ピラトン21カプセル
プレコール持続性カプセル
プロピンゴールドカプセルA
プロピンゴールドカプセルG
プロピンゴールドSP
ベルゲンカプセルⅢ
ホルダンハイカプセル
ポジョンホワイト
明治かぜSS
メディプロHWかぜ薬
モーリンホワイト
ユガトスカプセルS
リリース総合感冒薬
ルックエスせき止めカプセル

【細粒・ドライシロップ等】
アネトンせき止め顆粒
アルペンこどもかぜ薬J細粒
アルペンこどもかぜ薬K細粒
エスタックイブ顆粒
エスタックイブファイン顆粒
エスタックゴールド顆粒
エスタックAC顆粒
エスタックGT「顆粒」
エスタックK「顆粒」
エフストリン顆粒K
エフニン
エンカセブン
カイゲン感冒カリュー
改源感冒カリュー
カイゲンゴールドカリュー
カゼエースワン顆粒
カゼチーム
カゼリック顆粒
カゼルート顆粒
カゼン21「顆粒」
カネドリン顆粒
かわかみんかぜ
ガイシ「咳止」
ガノン顆粒KA-Ⅱ
強力せきどめコデンK
クミアイ感冒K
コウドン(W)
コデカイン顆粒
コデカイン顆粒M
コデジール顆粒
コデジールG顆粒
コフト顆粒
コーフパウダー
コールトル顆粒
ゴールドエースA微粒
サラリ「顆粒」
散剤せきどめ「廣貫堂」
新朝日エフコデ
新アスロンエースA微粒
新アンバーゴールドA微粒
新エスタックイブエース顆粒
新エスタックエース顆粒
新エスタック顆粒
新エスタックハイ顆粒
新 感冒K
新カンボーエース
新ジキニン顆粒
新スカイブブロンゴールド微粒
新スルーロン顆粒
新セキトンA
新セキドメ
新せきどめ顆粒N
新セキドメS
新総合感冒薬A微粒
新ハヤナ顆粒
新ルビカップ
新ルルAゴールドDX細粒
ジキナ顆粒ゴールド
ジキナIP顆粒
ジキニン顆粒エース
ジキニン顆粒A
ジキニン顆粒IP
ジキニンC
スズレックス顆粒EX
スズレックス顆粒S
ストップチン
ストナデイタイム
スルーロンEX顆粒
せき
せきえがお
セキトマル
せきどめ顆粒N
セキドメコゼイン「顆粒」
せきどめフジマッハ
セキドメP顆粒K
せきピタル
セキピタール
セキポニン
セキポンS
セピーせき止め顆粒
セピーIPかぜゴールド顆粒
総合かぜ薬ゴールドA微粒
総合かぜ薬NID顆粒
チルコール溶かして飲むかぜ薬
とをしや感冒剤
とをしや鎮咳去痰剤
ニコール顆粒
ノスポール鎮咳顆粒
ノビックせきどめ顆粒
ハイカゼ顆粒α
ハイカゼ顆粒L
ハイセーフーS顆粒
ハヤナ顆粒A
パイロン溶かしてのむかぜ薬
パイロン溶かしてのむかぜ薬G
パブロンエースAX微粒
パブロンクオリティ微粒
パブロンゴールドA〈微粒〉
パブロンSα微粒
パブロンSゴールドW微粒
パミコール顆粒
ヒストミンエース顆粒EX
ヒストミンエース顆粒S
ヒラミンK
ヒラミンKⅡ
ビスティーせき止め顆粒N
ビノック顆粒S
ビューンかぜ顆粒
ビューンせきどめ顆粒
フォルチュア顆粒
フスチン顆粒
プレコールエース顆粒
プロピン「顆粒」
ヘルビックS顆粒
ヘルビックS顆粒・ゴールド
ベリコデせきどめ顆粒
ベルゲン顆粒
ベルサダンGK顆粒
ペアコール顆粒
ペアコールK顆粒
ペラックかぜ薬
ペラックコールドTM顆粒
丸太せきどめ顆粒
ヨシダセキチン
ラフレッドゴールドAα
リココデ顆粒-S
ルルアタックEX顆粒
ロン三宝IP顆粒
ロン三宝K顆粒

【丸剤】
かぜ実妙P
熱神丸

2017年6月21日水曜日

吸入した後のうがいを飲み込んでも大丈夫?




吸入薬を使用している患者さんからの問い合わせがありました。

「吸入薬を使った後、言われたとおりにうがいをしたのだけれど、吐き出さずに飲み込んでしまった。問題ないだろうか?」

と、いうもの。

答えは、飲み込んでも問題ありません

ステロイドの副作用を防ぐ目的で、吸入時に口の中に残った薬をうがいで洗い流します。
たとえ飲み込んだとしても吸収された薬は肝臓で分解されますし、薬の量も微量であるので全身性の副作用の心配はほとんどありません。

小さいお子さんなどで、うがいが上手にできない場合は、クチュクチュうがいや水を飲むのでもOKです。

ステロイド吸入薬を口の中に残さないことが何よりも重要なのです。

※メプチンやウルティブロなどステロイド吸入薬以外の吸入薬はうがいは必要ありません。

【参考】各社吸入ステロイド剤の「うがい」に関するFAQ


アドエアQ&A
Q.吸入するときに気をつけることはありますか?
吸入口から息を吹き込まないでください(お薬が飛び散ってしまいます)。
吸入した後は必ずうがいをしてください。うがいが困難な場合は口の中をすすぐようにしてください。(吸入によって口の中に残ったお薬を水でうがいをして取り除き、吸入ステロイド薬にみられる口腔カンジタ症などの局所的な副作用を予防します。)
http://kusurigsk.jp/pc/aa/qa/index.html

フルタイドQ&A
Q.吸入するときに気をつけることはありますか?
吸入口から息を吹き込まないでください(お薬が飛び散ってしまいます)。
吸入した後は必ずうがいをしてください。うがいが困難な場合は口の中をすすぐようにしてください。(吸入によって口の中に残ったお薬を水でうがいをして取り除き、吸入ステロイド薬にみられる口腔カンジタ症などの局所的な副作用を予防します。)
http://kusurigsk.jp/pc/ft/qa/index.html

キュバール よくあるご質問【Q&A】
吸入後にうがいが出来ない時の対処法は?
うがいが困難な患者には、口腔内をすすぐよう指導してください。
https://ds-pharma.jp/product/qval/faq.html

パルミコートQ&A
パルミコート吸入液を吸入したあとは、うがいが必要ですか?
はい。パルミコート吸入液を吸入したあとは、うがいまたは口をすすいでください。うがいができないお子様は、水分をとるようにしてください。また、口のまわりにお薬が付着して残る可能性がありますので、水で顔を洗ってください。
http://www2.astrazeneca.co.jp/yourhealth/zensoku-town/medications/pulmicort/faq-pulmicort.html

アズマネックスを使用されている方へ
吸入後は必ずうがいをするか、口をすすいでください。
https://www.msdconnect.jp/static/mcijapan/pdf/asmanex_respiratory.pdf

レルベアQ&A
うがいの方法を教えてください。またうがいが出来ない場合はどうすればよいですか?
吸入後は、のどや口の中に残っている薬を洗い流すために、のどのがらがらうがい、口の中のクチュクチュうがいを行ってください。うがいを行うことにより、口腔内カンジタ症や嗄声の発現率が減少することが報告されています。
うがいが困難な場合は口腔内をすすぐよう指導して下さい。さらに、食事摂取前の吸入や朝晩の歯磨き前の吸入が吸入のコンプライアンスを高め、口腔内のカンジダ発症の予防につながる可能性を示唆した報告があります。
https://www.healthgsk.jp/yakuzaishi/faq/relvar.html#anc030

フルティフォーム 吸入方法Q&A
Q. 吸入した後は、必ずうがいをしなくてはいけませんか?
吸入後にうがいを実施してください。うがいが困難な方には口腔内をすすぐよう指導してください。
(解説)
フルティフォームには、ステロイド剤(フルチカゾンプロピオン酸エステル)が含まれています。ステロイドを吸入すると、口腔カンジダ症や嗄声の副作用を発現することがあります。これらの発現を減らすため、うがいが必要です。
https://www.kyorin-medicalbridge.jp/flutiform/product/inhalationqa/index

シムビコートQ&A
シムビコートタービュヘイラーの口腔カンジダ症の副作用について教えて下さい。
●シムビコートタービュヘイラー投与による口腔カンジダ症の副作用の発現頻度は下記の通りです。
・承認時までに実施された国内臨床試験及び国際共同臨床試験(日本人を含む)
口腔カンジダ症0.6%(13/2,154例)[口腔カンジダ症0.5%(11/2,154例)、中咽頭カンジダ症0.1%(2/2,154例)]が報告されています。
・喘息患者を対象とした使用成績調査最終報告
口腔カンジダ症として1/3,212例、中咽頭カンジダ症として1/3,212例が報告されています。
・喘息患者を対象とした特定使用成績調査
口腔カンジダ症として0.4%(6/1,382例)、中咽頭カンジダ症として0.1%(1/1,382例)が報告されています。
●口腔カンジダ症の原因
口腔カンジダ症は口腔内のステロイドの沈着によって生じるが、多くの場合、痛みなどの臨床症状を伴うことは少なく、無症状のことが多いと報告されています。
またステロイド薬により口腔粘膜での好中球、マクロファージ、Tリンパ球などの生体防御機構の障害によって、口腔カンジダ症が起こると報告されています。
●口腔カンジダ症の対処法
以下の対処法が報告されています。
・口腔カンジダ症の多くはうがいで予防でき、薬剤吸入直後のうがいは極めて重要であると報告されています。
・口腔カンジダ症に対しては、アムホテリシンBによるうがいが有効です
吸入前にも口を湿らせ、吸入後には2回うがいをすると有効です・うがいはできるだけ、吸入ステロイド使用直後に行い、時間が経って口の中に残った薬がこびりつかないようにします。
・うがいは、丁寧にガラガラ、グチュグチュを各5回以上行い、のどの奥まで洗い流すように行います。
なお、シムビコートタービュヘイラーの添付文書には以下の様に記載しております。
【使用上の注意】
9.適用上の注意
(3)吸入後:口腔カンジダ症又は嗄声の予防のため、本剤吸入後に、うがいを実施するよう患者を指導すること。ただし、うがいが困難な患者には、うがいではなく口腔内をすすぐよう指導すること。

2017年6月16日金曜日

「後発医薬品がある先発医薬品」に変わるタイミング2017年6月




2017年6月16日後発品の薬価収載がありました。

各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報が更新され、後発医薬品の数量シェア(置換え率)に影響があります。

「後発医薬品がない先発医薬品」が後発品の登場により「後発医薬品がある先発医薬品」に変わるタイミングは、商品によって違ってきます。
(基本的には発売月の翌月1日から)

切り替わるタイミングに関しては、厚生労働省の
「薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報」5.その他(各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報)の備考欄に記載されています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2016/04/tp20160401-01.html


2017年7月1日から「後発医薬品がある先発医薬品」に変更

エビリファイ散1%
エビリファイ錠3mg
エビリファイ錠6mg
エビリファイ錠12mg
エビリファイOD錠3mg
エビリファイOD錠6mg
エビリファイOD錠12mg
エビリファイOD錠24mg
エビリファイ内用液0.1%
エスラックス静注25mg/2.5mL
エスラックス静注50mg/5.0mL
ザラカム配合点眼液
ミカルディス錠20mg
ミカルディス錠40mg
ミカルディス錠80mg
ミコンビ配合錠AP
ミコンビ配合錠BP
ミカムロ配合錠AP
ミカムロ配合錠BP
マクサルト錠10mg
マクサルトRPD錠10mg
ディナゲスト錠1mg
ディナゲストOD錠1mg
セイブル錠25mg
セイブル錠50mg
セイブル錠75mg
セイブルOD錠50mg
セイブルOD錠75mg
セイブルOD錠25mg
ボナロン点滴静注バッグ900μg
キプレス細粒4mg
シングレア細粒4mg
キプレスチュアブル錠5mg
シングレアチュアブル錠5mg
バラクルード錠0.5mg


2017年10月1日から「後発医薬品がある先発医薬品」に変更

オルメテック錠10mg
オルメテック錠20mg
オルメテック錠5mg
オルメテック錠40mg
オルメテックOD錠10mg
オルメテックOD錠20mg
オルメテックOD錠40mg
オルメテックOD錠5mg
クレストール錠2.5mg
クレストール錠5mg
クレストールOD錠2.5mg
クレストールOD錠5mg

2017年6月6日火曜日

ファルネゾンゲル1.4% 販売中止と代替品




ファルネゾンゲル1.4%が販売中止となるようです。

ファルネゾンゲル1.4%販売中止のご案内(大鵬薬品)
https://www.taiho.co.jp/medical/medical_news/files/pdf/20170402.pdf

中止時期は在庫消尽次第です。
2017年 11月中旬から2018年 2 月初旬を予定しているようです。
販売中止理由は、原薬の調達が難しくなったためだそうです。


ファルネゾンゲルは関節リウマチの局所治療に有効な新しいタイプの経皮吸収型ステロイド剤として日本において初めて開発された薬剤で、1998 年から発売しています。

1990年ごろの関節リウマチに対する治療は、主に非ステロイド性抗炎症剤、金製剤、D-ペニシラミン、免疫調節・抑制剤及び副腎皮質ステロイド剤等によって行われ、全身的にはある程度その症状をコントロールすることが可能であるが、一部の関節にのみ炎症・疼痛が残る場合がありました。このような場合にはステロイドの関節注入療法が施行されていました。
ステロイドの関節注入療法は全身の副作用がおきる可能性があり、また、手指関節等の小関節に注入する場合の手技的なこと等を考慮すると局所療法として塗るするだけの外用剤の登場が期待されていました。

そこで登場したのが、ファルネゾンゲルなのです。
2007年10月販売中止したファルネラートゲルと併売品でした。

このファルネゾンゲルの成分のプレドニゾロンファルネシル酸エステルはとても面白いやつなのです。
プレドニゾロンにファルネシル基がくっつけただけなのですが、ファルネシル基が炎症を起こしているところでプレドニゾロンから離れて効力を示しました。そのため副作用が少ないといわれていました。

ただ、効果のほども今ひとつで、有効性のエビデンスは乏しく日本でしか販売されていないガラパゴスな薬剤です。

また、最近は生物学的製剤の登場でリウマチ治療も格段に進歩してきたこともあり外用剤は殆ど使われなくなっています。それも、販売中止の要因かもしれません。


ファルネゾンゲルの代替品


「関節リウマチによる指、手、肘関節の腫脹・疼痛の緩解」の適応を持つ外用剤には
ゼスタック』があります。
モビラート軟膏で思い出される方もいるのではないでしょうか。
2007年販売終了したモビラート軟膏の後発品です。

塗り薬以外の外用剤では
モーラス』には「関節リウマチにおける関節局所の鎮痛」の適応があります。


関節リウマチに対する外用剤の使用は、局所作用のみで全身作用がほとんどなく、腱・腱鞘炎,粘液包炎など皮下浅部の関節近傍軟部組織における疼痛や炎症に対して有用とされていますが、関節リウマチの関節炎自体に対する有効性のエビデンスは乏しいとされています。

ガイドラインにおいても軟膏剤の利点は「マッサージ効果」であるとされており、マッサージだけなら副作用の懸念のあるステロイドを使用するまでもなくワセリンなどで代替すればいいのです。

関節リウマチ(RA)治療ガイドライン
http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/common_box/publications/pdf/guideline1to4.pdf


Clinical guidelines: New guidelines on nondrug treatment in RA.Nature Reviews Rheumatology 6, 250-251 
https://www.nature.com/nrrheum/journal/v6/n5/full/nrrheum.2010.59.html

2017年6月4日日曜日

水ぼうそうと帯状疱疹のちがい




水ぼうそうと帯状疱疹のちがいはウイルスの初感染か、再発かのちがいです。

水ぼうそうと帯状疱疹を起こすウイルスは同じ


水ぼうそうも帯状疱疹も、水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus;VZV)によって引き起こされる病気です。

水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると『水ぼうそう』として発症します。
水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます。
『帯状疱疹』はその潜伏していたウイルスが再び活動を始め再発することで起こる病気です。


子どもに水ぼうそうが多い理由は?


『水ぼうそう』はウイルスの初感染によって発症する病気です。
子どもは、ウイルスに初めて曝される確率が高いので水ぼうそうが大人に比べて多いのです。

逆に、大人で水ぼうそうを発症する人が少ないのは、すでに子どものときに感染しているひとが多いからです。


子どもは帯状疱疹にかからないの?


『帯状疱疹』は潜伏していたウイルスが再び活動を始め再発することで起こる病気です。
水ぼうそうを発症したことがある人は、子どもでも帯状疱疹を発症することがあります。



ボセルモンデポー筋注 販売中止と代替品




『ボセルモンデポー筋注』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『ボセルモンデポー筋注』は1956年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売された男性ホルモンと卵胞ホルモンの混合注射剤です。

男性ホルモンと卵胞ホルモンとを適当な比率に配合すると、卵胞ホルモンの子宮等に対する作用、男性ホルモンの男性化作用等のそれぞれのホルモンがもつ特有な作用の一部は互いに抑制し合い、脳下垂体に対する抑制作用、蛋白同化作用等の両ホルモンに共通した作用は協力的に強められます。さらにそれぞれのホルモンを持続性ホルモンとすることで、これらの作用を持続的に得られることができます。

ボセルモンデポー筋注は持続性の男性ホルモン製剤が、テストステロンエナント酸エステルとテストステロンプロピオン酸エステルの2種類含まれているのが特徴です。さらに1 回の筋肉内注射で 2~4 週間にわたり作用が持続します。

更年期障害のうち精神神経症状の改善や性欲低下等の改善に用いられています。


効能・効果は

  • 更年期障害
  • ⾻粗鬆症

です。


ボセルモンデポー筋注の代替品


ボセルモンデポー筋注と同様に男性ホルモンと卵胞ホルモンの持続性混合注射剤が代替となります。
同一の成分配合の製剤はありません。

販売名
(メーカー)
ボセルモンデポー筋注
(あすか製薬)
プリモジアン・デポー筋注
(持⽥製薬)
ダイホルモン・デポー注
(富⼠製薬)
成分名

含量
テストステロンエナント酸エステル 40mg
テストステロンプロピオン酸エステル 9mg
エストラジオール吉草酸エステル 1mg
テストステロンエナント酸エステル 90.2mg
エストラジオール吉草酸エステル 4mg
効能・効果 更年期障害
⾻粗鬆症
更年期障害
卵巣⽋落症状
⾻粗鬆症
⽤法・⽤量 2〜4週ごとに1回1mLを筋⾁内注射する。 2〜4週毎に1回1mLを筋⾁内注射する。

ボセルモン水懸注 販売中止と代替品




『ボセルモン水懸注』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『ボセルモン水懸注』は1953年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売された男性ホルモンと卵胞ホルモンの混合注射剤です。

男性ホルモンと卵胞ホルモンとを適当な比率に配合すると、卵胞ホルモンの子宮等に対する作用、男性ホルモンの男性化作用等のそれぞれのホルモンがもつ特有な作用の一部は互いに抑制し合い、脳下垂体に対する抑制作用、蛋白同化作用等の両ホルモンに共通した作用は協力的に強められます。

更年期障害のうち精神神経症状の改善や性欲低下等の改善に用いられています。


効能・効果は

  • 更年期障害

です。


ボセルモン水懸注の代替品


ボセルモン水懸注と同様に男性ホルモンと卵胞ホルモンの混合注射剤が代替となります。
持続性の筋肉注射製剤しかなく、1日1回の皮下注射可能なものはありません。

販売名
(メーカー)
ボセルモン⽔懸注
(あすか製薬)
プリモジアン・デポー筋注
(持⽥製薬)
ダイホルモン・デポー注
(富⼠製薬)
成分名・含量 テストステロン 4.76mg
エストラジオール 0.24mg
テストステロンエナント酸エステル 90.2mg
エストラジオール吉草酸エステル 4mg
効能・効果 更年期障害 更年期障害
卵巣⽋落症状
⾻粗鬆症
⽤法・⽤量 1⽇1回⼜は隔⽇に1回1~2mLを筋⾁内注射⼜は⽪下注射する。 2〜4週毎に1回1mLを筋⾁内注射する。

2017年6月2日金曜日

オバホルモンデポー販売中止と代替品




『オバホルモンデポー筋注5mg』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『オバホルモンデポー筋注5mg』は1952年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売された卵胞ホルモンの持続性注射剤です。

卵胞ホルモンは卵胞から分泌され子宮などの女性性器の機能の発現、維持を調整しています。二次性徴の発現、受精卵の着床や妊娠の成立に重要です。生体内の卵胞ホルモンのうち最も活性が高いものはエストラジオールですが、このエストラジオールの効力の増強と作用持続時間延長の研究が行われました。そしてエストラジオールをプロピオン酸エステル化したことで作用が1~2 週程度持続する製剤がオバホルモンデポーです。


効能・効果は
  • 無⽉経
  • ⽉経周期異常(稀発⽉経、多発⽉経)
  • ⽉経量異常(過少⽉経、過多⽉経)
  • ⽉経困難症、
  • 機能性⼦宮出⾎
  • ⼦宮発育不全症
  • 卵巣⽋落症状
  • 更年期障害
  • 不妊症
です。

オバホルモンデポーの代替品


オバホルモンデポーと同様にエストラジオールを持続的にしたエストラジオール吉草酸エステル製剤が代替となります。
若干力価が異なります。

販売名
(メーカー)
オバホルモンデポー筋注5mg
(あすか製薬)
ペラニンデポー筋注5mg/10mg
(持⽥製薬)
プロギノン・デポー筋注10mg
(富⼠製薬)
成分名・含量 エストラジオールプロピオン酸エステル 5mg エストラジオール吉草酸エステル 5mg/10mg
効能・効果 無⽉経⽉経周期異常(稀発⽉経、多発⽉経)
⽉経量異常(過少⽉経、過多⽉経)
⽉経困難症
機能性⼦宮出⾎
⼦宮発育不全症
卵巣⽋落症状
更年期障害
不妊症
無⽉経⽉経周期異常(稀発⽉経、多発⽉経)
⽉経量異常(過少⽉経、過多⽉経)
⽉経困難症
機能性⼦宮出⾎
⼦宮発育不全症
卵巣⽋落症状
更年期障害
不妊症
⽤法・⽤量 通常成⼈1 回1.0〜10 mgを1 週〜1カ⽉ごとに筋⾁内注射する。 通常成⼈1回5〜10mgを1〜4週間ごとに筋⾁内注射する。

オオホルミンルテウムデポー販売中止と代替品




『オオホルミンルテウムデポー筋注 125mg』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『オオホルミンルテウムデポー筋注 125mg』は1958年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売されたヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル注射剤です。

黄体ホルモンであるプロゲステロンは筋注投与後、すぐに代謝を受け血中から消失してしまうため、連日投与が必要とされていました。そのため、持続作用のある黄体ホルモン製剤の開発がすすめる研究がなされプロゲステロンの17位をカプロン酸エステル化したヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルが強力かつ持続的な黄体ホルモン活性を持つ物質として発見されました。
1回の筋肉内注射で約1週間にわたり作用が持続します。


効能・効果は

  • 無⽉経
  • 機能性⼦宮出⾎
  • ⻩体機能不全による不妊症
  • 切迫流早産
  • 習慣性流早産

です。


オオホルミンルテウムデポーの代替品


同成分の薬剤が存在するので、そちらが代替となります。

販売名
(メーカー)
オオホルミンルテウムデポー筋注125mg
(あすか製薬)
プロゲデポー筋注125mg(持⽥製薬)
プロゲストン®デポー筋注125mg(富⼠製薬)
成分名・含量 ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル 125mg ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル 125mg
効能・効果 無⽉経
機能性⼦宮出⾎
⻩体機能不全による不妊症
切迫流早産
習慣性流早産
無⽉経
機能性⼦宮出⾎
⻩体機能不全による不妊症
切迫流早産
習慣性流早産

E・P・ホルモンデポー販売中止と代替品




『E・P・ホルモンデポー筋注』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『E・P・ホルモンデポー筋注』は1962 年に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売された持続性黄体・卵胞ホルモン混合製剤です。
持続性黄体ホルモンのヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルと持続性卵胞ホルモンのエストラジオールプロピオン酸エステルを含有し、1 回の注射で 1 週間にわたって効果が持続する製剤です。

効能・効果は

  • 無⽉経
  • 機能性⼦宮出⾎

です。

不妊治療における黄体維持にも使われたりしています。
無月経に使用できる唯一の黄体・卵胞ホルモン混合注射剤だけに残念です。

ちなみに『E・P・ホルモンデポー筋注』のEはエストロゲン(卵胞ホルモン)のこと、そして、Pはプロゲステロン(黄体ホルモン)のことです。


E・P・ホルモンデポーの代替品

【無月経】を効能効果に持つ黄体・卵胞ホルモン配合剤は以下のとおりです。
すべて内服剤です。
ルテジオン
クロルマジノン酢酸エステル2mg
メストラノール0.05mg
ソフィアA
ノルエチステロン1mg
メストラノール0.05mg

ソフィアC
ノルエチステロン2mg
メストラノール0.1mg

【機能性⼦宮出⾎】を効能効果に持つ黄体・卵胞ホルモン配合剤は以下のとおりです。
注射:
ルテスデポー
ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル
エストラジオール安息香酸エステル

内服:
ルテジオン
クロルマジノン酢酸エステル2mg
メストラノール0.05mg
ソフィアA
ノルエチステロン1mg
メストラノール0.05mg
ソフィアC
ノルエチステロン2mg
メストラノール0.1mg
プラノバール
ノルゲストレル0.5mg
エチニルエストラジオール0.05mg


エナルモン注 販売中止と代替品




『エナルモン注 10』、『エナルモン注 25』が販売中止となるようです。

販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『エナルモン注 10』、『エナルモン注 25』は1950 年 10 月に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売されたテストステロンプロピオン酸エステル含有製剤です。
テストステロンプロピオン酸エステルは男性ホルモンの一種であるテストステロンの17β位 位をメチル化したものです。さらにエステル化により効力が長時間持続するよう設計された男性ホルモン製剤です。成分が体内で加水分解されてテストステロンを遊離することで男性ホルモンの作用を示します。


効能・効果は

  • 男子性腺機能不全(類宦官症)
  • 造精機能障害による男子不妊症

です。


最近ではより持続性のある男性ホルモン製剤であるエナルモンデポーのほうがよく使われているようです。

エナルモン注の代替品


テストステロンエナント酸エステル製剤が代替品となります。

エナルモン注よりさらに持続性を高めたホルモン製剤です。

ちなみに【デポー】とは持続性注射剤を意味します。



販売名
(メーカー)
エナルモン注10/注25
(あすか製薬)
エナルモンデポー筋注125mg/250mg
(あすか製薬)
テストロンデポー筋注 250mg
(富士製薬)
テスチノンデポー筋注用 125mg/250mg
(持田製薬)
成分名・含量 テストステロンプロピオン酸エステル 10mg/25mg テストステロンエナント酸エステル 125mg/250mg
効能・効果 男⼦性腺機能不全(類宦官症)
造精機能障害による男⼦不妊症
男⼦性腺機能不全(類宦官症)
造精機能障害による
男⼦不妊症
再⽣不良性貧⾎
⾻髄線維症
腎性貧⾎

2017年6月1日木曜日

エナルモン錠25mg販売中止と代替品




エナルモン錠25mgが販売中止となるようです。

エナルモン錠25mg販売中止予定のご案内(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/info_stop_hormon_7prod_201705.pdf

【販売中⽌予定時期】 2018 年1⽉

『エナルモン錠25mg』は1952年 1 月に帝国臓器製薬(現あすか製薬)から発売されたメチルテストステロン含有製剤です。
メチルテストステロンは男性ホルモンの一種であるテストステロンの 17α 位をメチル化したものです。メチルテストステロンは肝臓での代謝を受けにくいため、経口投与においてもテストステロンと同程度の男性ホルモン作用を示します。

効能・効果は

  • 男子性腺機能不全(類宦官症)
  • 造精機能障害による男子不妊症
  • 末期女性性器癌の疼痛緩和
  • 手術不能の乳癌

です。

特に、「末期女性性器癌の疼痛緩和」、「手術不能の乳癌」はエナルモン錠にしかない効能効果です。

最近では持続性の男性ホルモン製剤に活躍の場を奪われてしまいほとんど目にする機会が経ていました。

エナルモン錠の代替品


内服剤で同じ効能効果を持つ薬剤はありません。

持続性の男性ホルモン製剤である

『エナルモンデポー筋注125mg/250mg』が
代替品となります。

ちなみに【デポー】とは持続性注射剤を意味します。


販売名 エナルモン錠25mg エナルモンデポー筋注125mg
エナルモンデポー筋注250mg
会社名 あすか製薬 あすか製薬
成分名・含量 メチルテストステロン 25mg テストステロンエナント酸エステル125mg
テストステロンエナント酸エステル250mg
効能・効果 男⼦性腺機能不全(類宦官症)
造精機能障害による男⼦不妊症
末期⼥性性器癌の疼痛緩和
⼿術不能の乳癌

男⼦性腺機能不全(類宦官症)
造精機能障害による男⼦不妊症
再⽣不良性貧⾎
⾻髄線維症
腎性貧⾎

外傷後の破傷風トキソイド注射が保険適応である根拠




破傷風トキソイドは薬価基準収載の医薬品です。

釘を踏みつけたりなどの外傷で受診し、破傷風予防のために破傷風トキソイドを投与した場合は保険算定可能とされています。

ワクチンは基本的に保険算定できないものなのですが、外傷時に投与する場合は保険算定できるのです。
しかし、これについては添付文書にも記載がありません。

根拠となる通知はあるのでしょうか?

実は昭和24年に出された通知が今でも根拠とされているのです。

特に感染の危険があると認められる場合は発病前といえども破傷風血清注射を行なうことは差し支えない。(昭和24年7月7日保発第223号)

ただし、ワクチン接種の必要度に応じて、保険側の判断が異なる場合があります。
「外傷を受けたときにその傷が破傷風を発症する可能性が高いと判断した為」等の但し書きをコメントに入れると良いでしょう。
また、用法・用量は添付文書通りなのですが、破傷風菌の潜伏期間が21週間のため、3回目の接種は適応外となる可能性が高いと言われています。

注意:
海外渡航前等で予防接種として投与する場合など予防目的の場合は保険算定できません


出典:一般財団法人 阪大微生物病研究会
破傷風は、破傷風菌が産生する神経毒素(破傷風毒素)により強直性痙攣をひき起こす感染症です。外傷を受けた際、破傷風トキソイドやTIG (抗破傷風ヒト免疫グロブリン)を投与することで破傷風の発症を予防する方法があります。 破傷風のワクチンを今まで何回接種したかという点と、その傷が清潔で小さな傷であるか、あるいはそれ以外の傷であるか、その2つの点で対応を分けて考えます。

参考:

医療関係者のためのワクチンガイドライン 追補 破傷風ワクチン(日本環境感染学会)
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/hasyofu.pdf


破傷風予防には破傷風トキソイドやグロブリン製剤を使用しますが
破傷風を発症した場合も同様の対応をするのでしょうか。

答えは、トキソイドは使用しません。

破傷風を発症してしまっている状態は、破傷風菌による毒素が大量に体中に存在している状態であり、一刻も早く中和しなくてはなりません。そのためテタノブリンなどの抗破傷風ヒト免疫ブロブリンを投与します。


http://www.jbpo.or.jp/med/di/file/tbl_48243.pdf