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2017年5月1日月曜日

リーバクト配合顆粒の変更調剤と一般名



※2018.8内容一部修正

リーバクト配合顆粒は1包(4.15g)に

  • L-イソロイシン952mg
  • L-ロイシン1904mg
  • L-バリン1144mg

を含むアミノ酸製剤です。

リーバクトはいわゆる後発医薬品の数量シェア(置換え率)でいうところの「後発品のある先発品(先発医薬品と後発医薬品で剤形や規格が同一でない場合等を含む。)」なのですが、後発品は1包あたりの製剤量が異なっています。

リーバクト配合顆粒は疑義紹介なしに1包あたりのg数が違う後発品へ変更可能なのでしょうか?

結論:
疑義紹介なしに変更は可能。ただし、患者同意は必要

考え方:
有効成分の含有量は同じなのですが1包あたりの製剤量は異なるので、剤形規格違い後発品とみなされます。規格の異なる後発医薬品の変更調剤は、条件を満たせば疑義義照会無しで変更調剤可能です。


出典:日医工Stu-GE



また、リーバクトの一般名処方は
【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.15g
です。

この処方が来た場合でも、後発品の選択は可能です。


商品名 会社名 1包 成分量(1包あたり)
【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.15g
リーバクト配合顆粒
EAファーマ 4.15g L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.5g
ヘパアクト配合顆粒
東亜薬品
日本臓器製薬
日本ケミファ
4.5g L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.73g
ブラニュート配合顆粒
日本製薬
武田薬品工業
4.73g L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
【般】イソロイシン・ロイシン・バリン配合顆粒4.74g
アミノバクト配合顆粒
日医工
4.74g
L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
コベニール配合顆粒
陽進堂 
4.74g
L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
リックル配合顆粒
沢井製薬
4.74g
L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
リバレバン配合顆粒
沢井製薬
メディサ新薬

4.74g
L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg
レオバクトン配合顆粒分包
日本ジェネリック
長生堂製薬

4.74g
L-イソロイシン952mg
L-ロイシン1904mg
L-バリン1144mg

出典:日医工Stu-GE