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2017年4月15日土曜日

パーセリン錠25mg経過措置2018年3月31日まで




2017年3月17日告示・適用 経過措置移行品目にパーセリン錠25mgが掲載されていました。
※2017年3月時点で販売中止のアナウンスはありません

【経過措置期間】
2017年3月18日より 2018年3月31日
(2018年4月1日以降は薬価削除され、保険請求できなくなります)


パーセリン錠は前立腺肥大症の治療薬です。

パーセリン錠の成分であるアリルエストレノールは1961 年に三共株式会社(現第一三共株式会社)によって機能性子宮出血、切迫流早産、習慣性流早産等を適応症としてゲスタノン錠という名前で発売されていました。
そのころ、海外ではメルク(現MSD)がアリルエストレノールの抗アンドロゲン作用に着目した前立腺肥大症に対する研究っており、その有用性を確認していました。日本では同じ抗アンドロゲン作用を持つクロルマジノン酢酸エステル(プロスタール)との二重盲検比較試験がにおいて有効性とより高い安全性が確認され1990 年 6 月に承認されました。アリルエストレノールを日本で先に販売していた第一三共と販売提携というかたちで販売していました。

アリルエストレノールは合成黄体ホルモン薬で,視床下部に対して negative feed-back をかけ,精巣からのテストステロン分泌を
抑制すると同時に,前立腺細胞に対して,テストステロン取り込み阻害作用,DHTとアンドロゲン受容体との結合阻害作用を有しています。これによって、前立腺肥大に伴う諸症状を改善したり、肥大の縮小効果があると考えられていました。

しかし、その有効性を支持する根拠は十分でなく,高頻度で性機能障害を生じるため、ガイドラインでは慎重な症例選択と観察が必要であるという位置づけになっています。

さらに、前立腺肥大症に対しエビデンスのある、α1遮断薬や5α還元酵素阻害薬が登場してきたため、その使用量は減ってきていました。


パーセリンの代替品


同じ成分がいいというなら後発品があります。

  • アリルエストレノール錠25mg「サワイ」

ほか

成分は異なりますが、分類が同じ合成黄体ホルモン薬にクロルマジノン酢酸エステル製剤があります。

  • プロスタール錠
  • プロスタールL錠

プロスタールL錠はプロスタールの持続性製剤なので、1日1回の服用ですむ。

しかし、安全性や有効性を重視するのであれば、α1遮断薬や5α還元酵素阻害薬の使用を考慮するのがいいかもしれません。
<α1遮断薬>

  • ハルナールD
  • フリバス
  • ユリーフ
  • ハイトラシン
  • バソメット
  • エブランチル

<5α還元酵素阻害薬>

  • アボルブ

前立腺肥大症診療ガイドライン 2011年日本泌尿器学会編