補酵素型ビタミンB6製剤「アデロキザール散7.8%」(ゾンネボード製薬)が販売中止のようです。
1966年に発売され、50年間にわたり日本人の栄養不足を補うため活躍してくれました。
http://www.zonnebodo.co.jp/webXALtyuusi2016.pdf
2017年に製造を中止し、在庫限りの流通となります。
経過措置期間満了日は2020年3月末を予定しています。
アデロキザール散7.8%の代替品
ビタミンB6製剤には、『ピリドキシン塩酸塩製剤』、『ピリドキサールリン酸エステル製剤』、『リン酸ピリドキサールカルシウム製剤』の3つがあります。
アデロキザール散7.8%は『リン酸ピリドキサールカルシウム製剤』に該当します。
同効薬には『ピリドキサールリン酸エステル製剤』のピリドキサール錠が該当します。後発品も含め錠剤しかありません。しかも腸溶錠のため吸収速度が異なっており、アデロキザールに比べゆっくり吸収されます。
類似薬には『ピリドキシン塩酸塩製剤』のピリドキシン塩酸塩原末「マルイシ」があります。しかし、アトピー性皮膚炎と尋常性ざ瘡の適応がありません。さらに、上記と同様に、吸収速度が遅いという相違点があります。
※ゾンネボード製薬のピリドキシン塩酸塩製剤アデロキシン散10%も販売中止
代替品を選択する場合は、ビタミンB6の吸収速度と適応に留意する必要があります。
【参考】
ピドキサール錠の粉砕可否とアデロキザール散
https://yakuza-14.blogspot.jp/2015/06/blog-post_5.html