薬は水で飲むもですが、ミネラルウォーターも水です。
骨粗鬆症治療薬の分類にビスフォスフォネート系薬というものがありますが、このビスフォスフォネート系薬は一部のミネラルウォーターでの服用はできません。
ミネラルウォータに含まれるカルシウムとマグネシウムがボナロンの吸収を邪魔してしまい薬の効果が弱くなってしまうおそれがあります。
ビスフォスフォネート系薬には以下があります。
- アレンドロン酸(ボナロン、フォサマック)
- エチドロン酸(ダイドロネル)
- ミノドロン酸(ボノテオ、リカルボン)
- リセドロン酸(アクトネル、ベネット)
薬を服用するのに適さないミネラルウォーター
薬を服用するのに適さないミネラルウォーターは硬度が高い硬水と呼ばれるものです。
水の硬度とは、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値です。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水に分類されます。
一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水に分けられます。
薬は、硬度300mg/L以下の水で飲むようにしましょう
硬度を調べるには市販のミネラルウォーターの場合、ペットボトルに栄養表示がされているのでそこを見るとわかります。
最近は、ウォーターサーバーを設置する過程も増えてきました。ウォーターサーバー用の水はメーカーによってそれぞれ硬度が異なります。メーカーに尋ねるのが良いでしょう。
硬水(硬度:301mg/L以上)のミネラルウォーターの一例
- エビアン/evian(硬度304)
- ヴィッテル/Vittel(硬度307)
- エリザベーテン(硬度358)
- ペリエ(硬度400)
- ローマークエレ(硬度635)
- ボルセック(硬度1227)
- コントレックス(硬度1468)
- エンジンガー・スポルト(硬度1828)
ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン (農林水産省通知)
http://minekyo.net/files/lib/1/27/201506041456502355.pdf
エビアン
http://www.evian.co.jp/water/type/04/