2021年7月26日月曜日

糖尿病用注射剤の開封後の使用期限をまとめました

(2021.07.更新)

被災地における未使用のインスリン製剤の保管について


未使用のインスリン製剤は基本的に冷蔵庫での保存をお願いしていますが、冷蔵庫にて保管できない場合には、使用中のインスリンと同様、室温にて下記の点に注意して保管し使用してください。

  1. 凍結を避けてください。また、暖房器具や直射日光による高温を避け遮光して保存してください。
  2. 室温で保管をはじめてから4週間は大きな変化が認められませんので、どの製剤も少なくとも4週間は、ご使用いただけます。なお、4週間を超える安定性については、製剤により異なります。
  3. 使用される際には、破損や浮遊物など異常がないか念のためご確認ください。異常が認められた場合にはご使用をお控えください。



平成23年4月 東北地方太平洋沖地震にて被災された患者の皆様へ
http://dm-rg.net/news/2011ima/about_unuse_insulin.pdf

インスリン製剤 使用開始後の保管温度と使用可能日数

使用開始後、インスリン製剤を室温(1~30℃)に置き始めてからは、以下の表の期間を参考にご使用ください。

インスリン製剤は遮光保存です。キャップをするか外箱等に入れて保管してください。


製品名

剤形

使用後の保管温度

使用可能日数

ヒューマログ注

カート・ミリオペン

30℃以下の室温

28日間

ヒューマログミックス25注

カート・ミリオペン

30℃以下の室温

28日間

ヒューマログミックス50注

カート・ミリオペン

30℃以下の室温

28日間

ヒューマログN注

カート・ミリオペン

30℃以下の室温

18日間

ヒューマリンR注

100単位/mL

2~8℃

28日間

ヒューマリンN注

100単位/mL

2~8℃

28日間

ヒューマリン3/7注

100単位/mL

2~8℃

28日間

ヒューマログ注

100単位/mL

2~8℃

28日間

ノボラピッド注

ペンフィル・
フレックスタッチ・
フレックスペン・
イノレット・
100単位/mL

30℃以下の室温

4週間

ノボラピッド30ミックス注

ペンフィル・
フレックスペン

30℃以下の室温

4週間

ノボラピッド50ミックス注

フレックスペン

30℃以下の室温

4週間

ノボラピッド70ミックス注

フレックスペン

30℃以下の室温

4週間

トレシーバ注

ペンフィル・
フレックスタッチ

30℃以下の室温

8週間

レベミル注

ペンフィル・
フレックスペン・
イノレット

30℃以下の室温

6週間

ノボリンR注

フレックスペン

30℃以下の室温

6週間

ノボリン30R注

フレックスペン

30℃以下の室温

6週間

ノボリンN注

フレックスペン

30℃以下の室温

6週間

イノレット30R注


30℃以下の室温

6週間

ノボリンR注

100単位/mL

30℃以下の室温

6週間

ライゾデグ配合注

フレックスタッチ

30℃以下の室温

4週間

ランタスXR注

ソロスター

25±2℃

6週間

ランタス注

ソロスター・
カート・
100単位/mL

25±2℃

4週間

アピドラ注

ソロスター・
カート・
100単位/mL

25±2℃

4週間

インスリングラルギンBS注
「リリー」

ミリオペン・
カート

30℃以下の室温

28日間

インスリングラルギンBS注
「FFP」

キット

30℃以下の室温

4週間

フィアスプ注

ペンフィル・
フレックスタッチ・
100単位/mL

30℃以下の室温

4週間

ルムジェブ注

カート・
ミリオペン・
ミリオペンHD・
100単位/mL

30℃以下の室温

28日間

インスリン リスプロ BS 注
HU「サノフィ」

ソロスター・
100単位/mL・
カート

30℃以下の室温

28日間

インスリン アスパルト BS注
NR「サノフィ」

ソロスター・
100単位/mL・
カート

30℃以下の室温

28日間




GLP-1受容体作動薬 使用開始後の保管温度と使用可能日数


製品名

剤形

使用後の保管温度

使用可能日数

ビクトーザ

皮下注18mg

30℃以下の室温

30日間

ビデュリオン

皮下注用2mgペン・
皮下注用2mg

30℃以下の室温

4週間

バイエッタ

皮下注5μgペン300・
10μgペン300

25℃以下

30日間

リキスミア

皮下注300μg

25℃以下

30日間

トルリシティ

皮下注0.75mgアテオス

30℃以下の室温

14日

オゼンピック

皮下注2mg

室温〔冷蔵庫(2~8℃)も含む〕

8週間

GLP-1受容体作動薬とインスリン配合剤 使用開始後の保管温度と使用可能日数


製品名

剤形

使用後の保管温度

使用可能日数

ゾルトファイ配合注

フレックスタッチ

25℃以下
30℃以下の室温

4週間
3週間

ソリクア配合注

ソロスター

25℃±2

31 日間


インスリン製剤およびGLP-1受容体作動薬の各製剤の、使用開始後の保管温度と使用可能日数は、添付文書に表記されています。上記はそれらをまとめたものです。詳細は、添付文書及びインタビューフォーム、または製造各社問い合わせ窓口にてご確認ください。


参考:
日本イーライリリー「 平成30年7月豪雨の被害に伴う弊社糖尿病領域製品の保管について」
ノボノルディスクファーマ「 使用開始後の保管温度と使用可能日数」




サノフィ・アベンティス株式会社
医薬品関連 くすり相談室
0120-109-905(フリーダイヤル)9:00-17:00 (祝日・会社休日を除く)
糖尿病関連医療機器の操作方法 オプチコール24
0120-497-010(フリーダイヤル) 24時間365日 

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