2016年3月29日火曜日

ディレグラ配合錠はなぜ空腹時に飲まないといけないのか



ディレグラ配合錠は食事の影響を受けやすいお薬です。
食後に服用すると、吸収が悪くなり、効果が最大限発揮されないからです。



ディレグラ配合錠はフェキソフェナジン(商品名:アレグラ)とプソイドエフェドリンの配合錠です。


この2つの成分のうち、食事の影響を受けるのはフェキソフェナジンです。


以前の記事にも書きましたが、フェキソフェナジン単独を食後に服用すると吸収が15%近くダウンしてしまいます。


フェキソフェナジン(アレグラ)が効かないという人たち(YG研究会)
http://yakuza-14.blogspot.jp/2015/03/blog-post_11.html


さらに、理由はわかっていませんが、

フェキソフェナジンとプソイドエフェドリンを配合して食後に服用した場合、フェキソフェナジンの吸収が60~70%も落ちてしまいます。


ディレグラ配合錠インタビューフォームより

日本人健康成人男子に FEX30/PSE60配合錠2錠(FEX60mg/PSE120mg)を空腹時及び食後 に単回投与したとき、血漿中フェキソフェナジン tmax はそれぞれ約1.5時間及び3時間であり、 食事によって延長する傾向が見られ、Cmax はそれぞれ350ng/mL 及び117ng/mL であり、食 事によって低下する傾向が見られた。また、AUC0-72(平均)はそれぞれ2,080ng/mL 及び 770ng/mL であり、Cmax と同様に食事によって低下する傾向を示した。一方、t1/2z(終末相 における消失半減期)はそれぞれ約12時間及び16時間と延長傾向にはあったものの、その変動係数は共に50%程度と大きく、Cmax及び AUC0-72ほどの差は見られなかった。


そのため、ディレグラ配合錠は空腹時に飲むことになっています。



服用の目安は食事をする1時間~30分前か、食後2~3時間後が服用の目安です。


オススメの服用タイミングは、仕事をされている方であれば、就業直後と帰社する時です。


以上のように、決められた用法を守らないと薬の効果が最大限発揮できないことがあります。



用法用量は必ず守りましょう。