ヒブワクチンと呼ばれるワクチンです。
この2つのワクチンにちがいはあるのでしょうか。
製法がちがう
アクトヒブの製法インフルエンザ菌b型(1482株)の培養液から抽出精製した莢膜多糖体(ポリリボシルリビトールリン酸:PRP)と, 破傷風菌(Harvard株)の培養液から分離精製した毒素をホルマリンで無毒化した破傷風トキソイドを共有結合した破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖です。
ヴァクセムヒブの製法
インフルエンザ菌b型(10211株)の培養液から抽出精製したオリゴ糖と、ジフテリア菌変異株の培養液から回収・精製した無毒性ジフテリア毒素を(CRM197)を共有結合した無毒性変異ジフテリア毒素結合インフルエンザ菌b型オリゴ糖です。
アジュバントの有無
アジュバントとはワクチンと一緒に投与して、その効果(免疫原性)を増強する目的で使用される物質です。免疫増強剤のことです。アクトヒブ
アジュバントは添加されていません。
ヴァクセムヒブ
アジュバントとしてリン酸アルミニウムが添加されています。
抗体保有率のちがい
臨床試験における初回免疫後の1μg/mL(長期感染予防レベル)以上の抗体保有率を比較しました。
アクトヒブ
ヴァクセムヒブ
臨床試験における追加免疫後の1μg/mL(長期感染予防レベル)以上の抗体保有率を比較しました。
アクトヒブ
ヴァクセムヒブ
乾燥凍結製剤入りバイアルです。
添付されている注射器に含まれる溶剤(0.4%塩化ナトリウム液)0.5 mLで溶解する必要があります。添付されている注射器には25G 5/8注射針が付いています。
ヴァクセムヒブ
液体製剤入りのバイアルです。
溶解作業は不要です。注射器や針は添付されていません。
※ヴァクセムヒブは2016年1月に承認されましたが、定期接種には組み込まれていません。発売は定期接種に組み込まれてからになると予想されます。(執筆時点)
92.4%
ヴァクセムヒブ
99.3%
臨床試験における追加免疫後の1μg/mL(長期感染予防レベル)以上の抗体保有率を比較しました。
アクトヒブ
100%
ヴァクセムヒブ
99.2%
包装のちがい
アクトヒブ乾燥凍結製剤入りバイアルです。
添付されている注射器に含まれる溶剤(0.4%塩化ナトリウム液)0.5 mLで溶解する必要があります。添付されている注射器には25G 5/8注射針が付いています。
ヴァクセムヒブ
液体製剤入りのバイアルです。
溶解作業は不要です。注射器や針は添付されていません。
※ヴァクセムヒブは2016年1月に承認されましたが、定期接種には組み込まれていません。発売は定期接種に組み込まれてからになると予想されます。(執筆時点)