ここ最近、「モクタール」を売ってくれないかと相談があります。
モクタールはありません。
モクタールは以前、吉田製薬が製造していました。
2006年9月販売中止になっています。
既に製造しているメーカーはないのですが、統一名収載として薬価収載されています。
(2016年3月に薬価削除予定)
2017年3月17日に官報に告示され2018年3月31日薬価削除されます。
代替品は
第一三共の「グリテール(脱脂大豆乾留タール)」
しかし、値段が高価なのと、薬価未収載品なので扱いづらいです。
モクタールは木を乾留することで得られるタール剤なので、「木タール」=「モクタール」 という名となっています。
モクタールは防腐、殺菌および皮膚疾患治療剤として古くから使用されてきました。
日本においては明治24年にモクタールが皮膚疾患の消炎止痒剤として収載され保険適応とされていました。
しかしながら、モクタールを塗った部位の着色と強烈な焦げた臭いがあるために使用時に不快感を伴います。
さらに、薬としての有効性を立証する科学的根拠がないため、使用されなくなりました。
動物の爪の病気に使用したり、害虫よけに使用するものがホームセンター等で売られているようですが、現在、医薬品のモクタールを入手することはできません。
巷には、ネット等でモクタール軟膏がアトピーに効果があるかのように謳い販売されているようですが、医療用モクタールがしようされたものか疑わしいです。気をつけましょう。
ちなみに、モクタールを精製すると皆さんご存知の「正露丸」の成分である、木クレオソートが抽出できます。
木(もく)クレオソートとは(大幸薬品)
2006年9月販売中止になっています。
既に製造しているメーカーはないのですが、統一名収載として薬価収載されています。
2017年3月17日に官報に告示され2018年3月31日薬価削除されます。
代替品は
第一三共の「グリテール(脱脂大豆乾留タール)」
しかし、値段が高価なのと、薬価未収載品なので扱いづらいです。
モクタールとは
モクタールの「タール(Tar)」とは有機性の植物および動物を乾留あるいは熱分解することによって得られる褐色ないしは黒色の粘稠性油状物質という意味です。モクタールは木を乾留することで得られるタール剤なので、「木タール」=「モクタール」 という名となっています。
モクタールは防腐、殺菌および皮膚疾患治療剤として古くから使用されてきました。
日本においては明治24年にモクタールが皮膚疾患の消炎止痒剤として収載され保険適応とされていました。
しかしながら、モクタールを塗った部位の着色と強烈な焦げた臭いがあるために使用時に不快感を伴います。
さらに、薬としての有効性を立証する科学的根拠がないため、使用されなくなりました。
怪しいモクタール
動物の爪の病気に使用したり、害虫よけに使用するものがホームセンター等で売られているようですが、現在、医薬品のモクタールを入手することはできません。
巷には、ネット等でモクタール軟膏がアトピーに効果があるかのように謳い販売されているようですが、医療用モクタールがしようされたものか疑わしいです。気をつけましょう。
ちなみに、モクタールを精製すると皆さんご存知の「正露丸」の成分である、木クレオソートが抽出できます。
木(もく)クレオソートとは(大幸薬品)