パルスオキシメータ
生体の状態を観察する上で、酸素がどの程度血液に供給されているかを知ることは大変重要なことです。これを知るための指標が動脈血酸素飽和度です。肺でガス交換が行われた直後の肺静脈における酸素飽和度は100%ですが、血液が末梢に循環するのにつれて徐々に低下し、指先などでは95~97%程度になります。
パルスオキシメータは、この動脈血酸素飽和度(SpO2)を非観血的かつ連続的に測定できる装置です。
在宅医療に出て行く薬剤師にとって、聴診器とセットで必須アイテムになりつつあります。
パルスオキシメーターの測定原理と課題
パルスオキシメータは、心拍ごとに指先などの末梢組織に送り込まれる動脈血の酸素飽和度を、その血液の色(赤さの程度)から測定するものです。実際には脈拍ごとの血液中に含まれる酸素をもったヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)と、酸素をもたないヘモグロビン(還元ヘモグロビン)との吸光度の比を測定し、間接的に酸化の程度すなわち酸素飽和度を知るという方法によっています。
測定原理上、冷えや圧迫などで血液のめぐりが悪い(末梢循環が悪い)場合は、SpO2が低い値を示すことになります。
末梢循環が悪い状態で測定したデータを使用することは好ましくありません。
「末梢循環が悪い」状態が数値でわかれば便利ですよね?
それを知る方法が実はあるのです。
それは灌流指標(Perfusion Index:PI)です。
PI(%)=拍動性分/非拍動性分×100
PIは0.02~20%の間の値をとり、1%以上が「望ましい」値とされています。
MightySat(マイティサット)Rx
この灌流指標PIも測れるパルスオキシメーターを紹介します。マシモ社の「MightySatTM(マイティサット)Rx」です。
特徴は、
従来のフィンガータイプのパルスオキシメータでは測定が困難であった「体動の多い患者さん」や「末梢の血流状態が悪い患者さん」に対しても測定可能な点です。
また、PI値が目で見てすぐわかるので、血流状態の良い指で測定したり、PI値が1%以下の時のデータは使用しないなどの対応を取ることで、酸素飽和度の正確性や信頼性も向上させることができます。
少し高いですが、オススメの一台です。
●マイティサット(スタンダードタイプ)・・・
参考価格 49,800円(税別)
クラス分類:クラスII 認証番号:227ADBZX00082000
●マイティサットBluetooth機能付き・・・
参考価格 65,000円(税別)
クラス分類:クラスII 認証番号:227ADBZX00082000