ビタミンB1:チアミンジスルフィド
ビタミンB6:ピリドキシン塩酸塩
ビタミンB12:ヒドロキソコバラミン酢酸塩
輸液などに混合することが多いのですが、
添付文書には
「アミノ酸製剤と混合した場合、ビタミンの分解が促進されることがあるので注意すること。」
と記載されています。
この記載理由は、配合されているビタミンB1のチアミンジスルフィドのためです。
チアミンジスルフィドはジスルフィド結合した2量体です。
輸液などのアミノ酸製剤の安定化剤として添加されている亜硫酸水素ナトリウムは、ジスルフィド結合を切断してしまいます。
そのため、ネオラミン・スリービーとアミノ酸製剤を混合した場合、ビタミンB1の分解が促進されるので注意が必要というわけなのです。
一方、他のビタミンB1、B6、B12配合剤のダイビタミックス注は
ビタミンB1としてジスルフィド結合のないチアミン塩化物塩酸塩が配合されているため、アミノ酸製剤と混合してもビタミンの分解が促進されることはありません。
参考:
ビーフリード®輸液 配合変化表(大塚製薬)