SGLT2の消失半減期には薬剤それぞれ差異があります。
短いもので、トホグリフロジン(デベルザ、アプルウェイ)の5.40時間です。
長いのはイプラグリフロジン(スーグラ)の14.97時間です。
大きな開きがあります。
消失半減期の違いが臨床にどのような違いがもたらされるのでしょう。
消失半減期が長いことは臨床効果の持続が期待できます。
SGLT2阻害薬は尿量が増える副作用があります。
特に、消失半減期が長い薬では、その副作用も長く続くことになってしまいます。
したがって、多尿や頻尿、夜間頻尿を生じやすくなります。
一方、消失半減期が短い場合、には夜間頻尿を避けるために朝などの夜間頻尿を生じない時間に服用することで夜間頻尿や低血糖リスクを減らすことができます。