経口ステロイド薬は作用時間の違いでから大きく3つに分類されます。
短時間型のヒドロコルチゾン(コートリル)、
中間型のプレドニゾロン(プレドニン)、メチルプレドニゾロン(メドロール)、トリアムシノロン、
長時間型のデキサメタゾン(デカドロン)、ベタメタゾン(リンデロン)
通常、ヒドロコルチゾンの抗炎症力価(1mgあたりの炎症を抑える力)を1とすると、プレドニゾロンが4倍、メチルプレドニゾロンとトリアムシノロンが5倍、デキサメタゾンが25倍、ベタメタゾンが25~30倍といわれています。
プレドニゾロン5mgとメチルプレドニゾロン4mgとデキサメタゾン0.5mgとベタメタゾン0.5mgが同じ強さです。
表を見て分かるように、各種ステロイド剤の抗炎症作用の強さの違いを補正して、1錠の抗炎症作用はどの薬も同じ程度になるように用量規格(mg)が設定されています。
コートリルは例外でプレドニゾロン5mg 1錠=コートリル10mg 2錠です。
服用量を増減する際、1錠単位で行うか、錠剤を半分1/4に割るなど大変でしたが、1錠の単位量の少ないものもあります。
プレドニゾロン錠1mg、メドロール錠2mgなどです。
薬の取り違いには注意が必要です。
【参考】
ステロイドの換算表について、「『今日の治療薬』に記載されている内容と違う」とのご指摘を受けました。
ベタメタゾンやデキサメサゾンの抗炎症作用力価比には幅があります。
参考にする文献によって等価投与量にちがいが生じます。
南江堂 今日の治療薬2016 |