ルビプロストン(アミティーザ)は、便秘のお薬です。
慢性便秘に悩んでおられる方に処方されるお薬です。
患者さんからは「よく出るようになった」と評判がいいのですが、服用すると気持ちが悪くなる、吐き気がするという声も聞かれます。
臨床試験の段階でも、5人に1人の割合で吐き気などが生じたという報告があります。
気持ち悪いなら、他の薬にかえてもらうよう薦めても「出るから、この薬のほうがいい」と仰る方がほとんどです。
一過性の吐き気よりも慢性的な便秘の方が辛いのですね。
打開策が無いか探してみました。
食後に服用する。
海外で実施した臨床試験において、主な副作用として認められた吐き気などの気持ち悪さですが、薬を食事の前に投与するよりも食後に投与したほうが、吐き気が起きにくくなったという報告があります。
アミティーザ インタビューフォーム
http://products.abbott.co.jp/medical/product/ppg/interview/if_amitiza.pdf
そのため、アミティーザは食後服用になっています。
「気持ち悪くなるので空腹時に飲もう」というのはマチガイです。
また、他の多くの便秘薬が寝る前に服用となっているものが多いので、勘違いしてアミティーザも寝る前に飲んでしまうかもしれないですね。
気をつけましょう。
イトプリド(ガナトン)を併用する
アミティーザと一緒に、吐き気止めや胃薬を飲むと、気持ち悪さを抑えられるかもしれません。
イトプリド(ガナトン)を一緒に服用すると、アミティーザの気持ち悪さが抑えられたという報告があります。
アミティーザのみ投与されたグループは22.7%が吐き気を訴えたのに対し、イトプリドを一緒に飲んだグループで吐き気を訴えたのは9.4%でした。
Tatsuya Abe,et al. Efficacy of Itopride in the Prevention of Lubiprostone-Induced Nausea.Open Journal of Gastroenterology, 2014, 4, 305-309
http://file.scirp.org/Html/1-1900241_49433.htm
We found that the prevalence of nausea was significantly lower in the group of patients receiving itopride with lubiprostone than that in the group receiving lubiprostone alone.
吐き気止めはナウゼリンやプリンペランが有名ドコロですが、これらとアミティーザを併用した試験は検索した中ではみつかりませんでした。
アミティーザを服用されて、吐き気などがある場合は医師や薬剤師に相談しましょう。