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2015年3月11日水曜日

フェキソフェナジン(アレグラ)が効かないという人たち






フェキソフェナジン(アレグラ)の効果が実感しにくいという声を耳にします。


そういう方たちのお話をよく聞いてみると、2つのパターンに分けられます。


食後にアレグラを服用している。


アレグラは食後に服用するとお薬の吸収が悪くなってしまい、効果を最大限発揮できません。空腹時に服用するようにしましょう。

健康成人男子22例にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食)にフェキソフェナジン塩酸塩錠120mgを単回経口投与したとき、空腹時に比べ食後投与時のAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ15%及び14%減少した。日本人においても、クロスオーバー法による検討ではないが、フェキソフェナジン塩酸塩円形錠を食後投与したときのAUC0-∞及びCmaxから外国人と同様の食事の影響が推察された。(アレグラ添付文書)


食事をする1時間~30分前か、食後2~3時間後が服用の目安です。

お医者さんも、このことを知らない方がたまにいらっしゃるので、処方せんで食後投与の指示があれば、一応ご相談させて頂いています。



※お医者さんも意図して食後投与にされている場合もあります。患者さんの都合で服用時間を変更することはおやめください。必ず医師、薬剤師へご相談ください。



胃薬・便秘の薬と一緒に飲んでいる。


アレグラは胃薬や便秘の薬に含まれている成分である、『水酸化アルミニウム』『水酸化マグネシウム』との飲み合わせが良くありません。腸の中で、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムがアレグラの成分とくっつくことで、吸収が悪くなると考えられています。

飲み合わせの悪い例

  • マーロックス懸濁用配合顆粒
  • ミルマグ

ドラッグストアでも購入できる薬にも飲み合わせが悪いものがありますので、薬剤師までご相談ください。


鼻づまりにアレグラを服用している。


アレグラは鼻づまりの改善にはほとんど期待できません。
アレグラが効かないという方の話で多いのが、「鼻づまりが全然良くならない。この薬はダメね」というものです。

そもそも、アレグラを代表として抗ヒスタミン薬という種類のお薬は、鼻づまりにはほとんど効果がありません。

抗ヒスタミン薬が得意とする症状はくしゃみと鼻みずの2つです。


鼻づまりを得意とするお薬は、ステロイドの点鼻薬(鼻スプレー)やプソイドエフェドリンいうお薬です。

プソイドエフェドリンとアレグラがひとつになったお薬があります。ディレグラ配合錠という名前です。お医者さんに処方してもらえます。
ディレグラ配合錠は一つで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状に対応できます。

アレグラを処方されて鼻づまりを何とかしたいという方は、いつか効くだろうと飲み続けるのではなくて、医師や薬剤師にご相談ください。