これまでいわゆる介護食品とされてきたものは、
その範囲が明確ではありませんでした。
狭い意味で
噛むこと、飲み込むことが低下した方が利用する食品、
広い意味では
病気にまで至らない高齢者の方も含め幅広く利用される食品
を対象としていて、
介護食品を考える上でどこまでの範囲を対象としているのか明確ではありませんでした。
さらに数も多くどれを選んでよいのかわからない状態でした。
これでは、利用者に不便だということで、
2014年利用者の視点から捉え直す「新しい介護食品」の考え方が整理されました。
この「新しい介護食品」をスマイルケア食といいます。
新しい介護食品(スマイルケア食)情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo/jyouhou.html
スマイルケア食の考え方
今までですと「介護食品」は
「介護されている人が食べるもの」というイメージでした。
しかし、介護は必要としなくとも、
噛んだり飲み込んだりすることが苦手な方も
いらっしゃいます。
そのような方たちにも、手軽に手に取れる商品。
それがスマイルケア食なのです。
【対象者】
原則、在宅の高齢者や障害者の方であって、
- 噛むこと、飲み込むことが難しく、栄養状態が良くない人
- 噛むこと、飲み込むことが難しいけれど栄養状態は良い人
- 噛むこと、飲み込むことに問題はないけれど栄養状態が良くない人
さらに、今は問題ないけれど上の3つに移行する恐れのある人も含みます。
【内容】
- 単品としての加工食品(レトルト食品など)
- 個々の食品が組み合わされた料理
- 料理を組み合わしたもの(配食、宅食サービス、弁当)
【配慮すべき点】
- 美しさ
- QOL(生活の質)の向上
- 低栄養の改善
- 見た目の美しさ
- 食べやすさ
- 入手のしやすさ
- 食べる楽しみ
- コストへの配慮
【対象外】
- 治療食、病院食
- 形状がカプセルや錠剤のもの
関連:スマイルケア食の選び方と分類