AG(オーソライズドジェネリック)以外のブロプレス後発品が
薬価収載されました。
新規後発品の薬価算定方式は、
初めて後発品が収載される場合においては
先発品の60%もしくは、
10品目を超える場合には先発品の50%の薬価となります。
今回収載されたカンデサルタン製剤は
先発品のブロプレス8mgの薬価は135.60です。
10を超える品目が収載されました。
したがいまして、カンデサルタン8mgの薬価は
先発品の50%ですので、67.80となります。
しかし、表を見てお分かりのように
2mgと12mgは対薬価費が50%以下となっています。
なぜなのでしょうか、
それは、「規格間調整」が適応されたからです。
規格間調整とは
製剤上の工夫も特になく、単に含有量が増えただけの薬は
賦形剤などの添加物の価格も安くなるはずだから
含有量が増えたからといって薬価に添加する必要ないよね。
という考えのもと、
多数規格のある品目に関しては
規格間比をもちいて算出します。
規格間比の算出方法
先発品ブロプレスの
規格の違う製剤の薬価の違いの関係を利用します。
P1=ブロプレス8mg錠の薬価=135.60
P2=ブロプレス4mg錠の薬価=69.80
X1=8mg
X2=4mg
類似薬の規格間比=0.9580
カンデサルタンの薬価算定方法
上で求めた規格間比0.9580を用います。
■カンデサルタン4mgの場合
P1=カンデサルタン8mg錠の薬価=67.80
P2=カンデサルタン4mg錠の薬価=?
X1=8mg
X2=4mg
規格間比=0.9580
Log(?/67.80)/Log(4/8)=0.9580
?≒34.90
■カンデサルタン2mgの場合
P1=カンデサルタン8mg錠の薬価=67.80
P2=カンデサルタン2mg錠の薬価=?
X1=8mg
X2=2mg
規格間比=0.9580
Log(?/67.80)/Log(2/8)=0.9580
?≒18.00
■カンデサルタン12mgの場合
しかし、12mgの場合は少し違います。
基準規格よりも大きい用量の場合、規格間比が0.5850を超える場合
規格間比は0.5850となります。
P1=カンデサルタン8mg錠の薬価=67.80
P2=カンデサルタン12mg錠の薬価=?
X1=8mg
X2=12mg
(X2 > X1 の場合)
規格間比=0.5850
Log(?/67.80)/Log(12/8)=0.5850
?≒85.90
薬価制度改革の 論点の概要について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000038891.pdf