にきび治療薬のディフェリンゲルと抗菌薬のアクアチムの
処方せんがきました。
指示はどちらも患部に適量塗布する旨が記載してあります。
二種類の外用薬が処方されると患者さん心理としては、
どちらを先に塗るのが効果的なのか、気になるところだと思います。
基本的に外用剤は混ぜることもあるので、
順番によって効果が変わるようなことはほとんどありません。
覚えておくと良いのが、
「塗る面積が広いはどちらが」がポイントになります。
めやすは・・・
塗る範囲が広いものを先に塗ります。
傷や患部など狭い範囲にのみ塗るものが後になります。
今回の例ですと、
抗菌薬のアクアチムが「狭い範囲」に塗る薬。
ディフェリンゲルが「広い範囲」に塗る薬。
理由は簡単です。
はじめに狭い範囲に塗る抗菌薬を塗って、
その後に広い面に塗るディフェリンゲルを塗ってしまうと
初めに塗った抗菌薬を塗らなくていい場所へ塗り広げてしまう可能性があるためです。
ディフェリンゲルとアクアチムどちらを先に塗る?
まず、保湿。
① ディフェリン
↓
② 抗菌薬(アクアチム)
この考え方は、他にも応用できます。
アトピー性皮膚炎の保湿剤とステロイド軟膏です。
保湿剤は広範囲に塗るので、先に塗ります。
その後、傷や赤みのひどい箇所にステロイドを塗ります。