リハビリテーション栄養とは
栄養状態が良好になって初めて
リハビリテーションの効果を発揮することができる
という考え方です。
つまり、
栄養状態も含めて国際生活機能分類で評価を行ったうえで、
障害者や高齢者の機能、活動、参加を
最大限に発揮できるような栄養管理を行うことです。
リハビリテーション栄養はスポーツ栄養のリハビリテーション版ともいえます。
在宅医療での高齢者や障害者では
ADLが低下してくると
リハビリテーションの導入を考えます。
それと同時に、低栄養やサルコペニアを認める場合
栄養管理を含めてリハビリテーションを計画・評価する考え方です。
日本リハビリテーション栄養研究会
https://sites.google.com/site/rehabnutrition/
リハビリテーション栄養導入に際して
まず、低栄養とサルコペニアの有無が評価されます。
低栄養の評価方法
低栄養の評価には簡易栄養状態評価表が有用です。
こちらから評価表は入手できます↓
http://www.mna-elderly.com/forms/mini/mna_mini_japanese.pdf
過去3ヶ月間における
食欲不振、消化器系の問題の有無
体重減少
自己歩行能力
精神的ストレスや急性疾患の有無
うつ病、認知症の有無
BMIの6つの項目についてスコア化し
低栄養の有無を判定します。
14点中7点以下で低栄養と判定されます。
サルコペニアの評価方法
サルコペニアは日本語で筋減弱症と表現されます。
いわゆる、筋力の低下のことです。
筋力低下もしくは身体機能低下をみとめ、
筋肉量減少も認められた場合
サルコペニアと判定されます。
筋力は握力を基準とします。
- 男性26kg未満
- 女性18kg未満
身体機能低下は歩行速度で判断します。
- 歩行速度0.8m/秒未満
筋肉量減少の目安は
です。
- BMI 18.5kg/m2未満または
- 左足太ももの周囲が30cm未満
サルコペニアの評価は
握力計、ストップウォッチ、メジャーがあれば可能です。
薬剤師も積極的に介入を。
在宅現場では低栄養は管理栄養士に、
サルコペニアはリハビリスタッフや理学療法士に
任せればいいというわけには行きません。
栄養士やリハビリスタッフがいなくも
薬剤師と訪問看護師など、2職種以上で
リハビリと栄養のについての両方の視点で考えることが重要です。
低栄養の評価やサルコペニアの評価は
上記の通り、非常に簡単なので
どの職種でも評価する気になれば可能です。
リハビリテーション栄養の実践について学びたければ
日本リハビリテーション研究会のFacebookを参考にするとよいでしょう。
https://sites.google.com/site/rehabnutrition/
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