2014年8月28日木曜日

デング熱 解熱にはアセトアミノフェン

デング熱


国内でデング熱に感染した患者が70年ぶりに確認されました。
2014年8月27日厚生労働省は情報提供を行うとともに、
医療機関等に対して注意喚起をしています。





ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介される
デングウイルスの感染症です。ヒトからヒトへは感染しません。
デングウイルスはフラビウイルス科に属し、4種の血清型が存在します。


比較的軽症な熱性疾患であるデング熱と、
重症型のデング出血熱やデングショック症候群の二つの病態があります。

デング熱
一過性の高熱が主症状です。
感染後3~7日の潜伏期間があります。
その後、突然39~40℃の発熱で発症します。

デング熱にのみ見られる特徴的な症状というものはありません。
頭痛、筋肉痛、関節痛がみられ、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともあります。

発症後3~4日くらいすると胸のあたりから発疹がでて、手足や顔へ広がっていきます。
俺らの症状は、1週間程度で消失します。
通常後遺症などは残りません。


デング出血熱
デング熱発症2~7日後にからだのあちこちから出血が見られることがあります。非常に重篤な症状で、血液が漏れ出ることにより、胸水や腹水が貯まります。

血を固める血小板の減少も顕著にみられ、血漿が漏れが止まらないと、
全身の循環血液量が不足しショック状態に陥ります。
これをデングショック症候群といいます。

デング出血熱は発熱が終わり平熱に戻りかけた時に起こるのが特徴的です。



治療
対症療法しかありません。

発熱にはアセトアミノフェンの投与が推奨されます。

アスピリン等のサリチル酸系の解熱鎮痛剤は、出血傾向や
アシドーシスを起こすことがあるので使用しないほうがいいでしょう。

血圧低下や出血を伴う重要例では、血管確保し、補液などで体液量の補正を行います。症状によっては昇圧剤を使います。


予防
蚊に刺されないことです。

日本に多く生息するヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)は昼から夕方にかけて吸血するので、日中に注意を要します。

野山に入る際には、長袖長ズボンを着用します。
防虫剤や蚊取り器を使用します。


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4価デング熱ワクチン注射剤(TAK-003)。