パロチンが販売中止となるそうです。
パロチン販売中止及び経過措置のお知らせ(あすか製薬)
http://www.aska-pharma.co.jp/eccube/html/upload/save_file/info_deri_parotin_201411.pdf
この薬は、唾液腺ホルモン製剤というお薬です。白内障や手荒れの治療に用いられていました。
1968年に販売され、1990年に胃下垂症、筋無力症、歯槽膿漏症、腰痛、変形性関節症に効果が無いとして、厚生労働省に効能効果を現在の「進行性指掌角皮症、初期老人性白内障」に改められた経緯があります。
唾液腺ホルモンというなんとも怪しい成分ですが、あやしいです。
様々な噂は絶えません。
日本では動物が唾液腺からホルモンを分泌する? 宮千代加藤内科医院(仙台市)のホームページ
http://www.geocities.jp/m_kato_clinic/parochin-01.html
どんなに詳しい内分泌学の本を見ても、英文の内分泌学の本を見ても、唾液腺がホルモンを分泌するとは書いていない。唾液腺は唾液を分泌する外分泌腺である。
「パロチンはあります!」とオガタさん(2) 遠隔画像診断医やすきーの日記
http://yiwasaki.com/wp/post-16723-16723.html
•パロチンは存在しません
•パロチンと若返りには何の関係もない(オガタさんと老化研究の関係はありますが)
今回の販売中止の原因は、この怪しさが指摘されたからではありません。
単純に原料調達が難しくなったからだそうです。
この薬は、ウシの唾液腺をすり潰して粉末にして乾かしたものを使っていました。
しかし、狂牛病が発生したことで、安全面を考慮し、発症した国のウシを医薬品の原料には使うことができなくなりました。
なんとか、ここまで原料を調達してきたものの、これ以上継続して調達するのが難しくなったようで、販売中止に至ったみたいです。
代わりに何を使えばいいの?
効果の是非はこの際おいておいて、白内障に使用されていた患者さんの代わりの薬としては何があるでしょうか。
白内障の薬は点眼薬がほとんどですが、唯一になってしまった飲み薬にチオプロニン「チオラ錠」があります。
チオプロニンは膜機能障害あるいはタンパク質凝集などの白内障進行の原因となる各種の変化を抑制することにより、白内障の進行を防止するものと考えられています。
進行性指掌角皮症、いわゆる手荒れに使われていたかたに、代わる飲み薬はステロイド剤か漢方の温経湯あたりでしょうか。
巷にあふれる怪しい商品
美容目的の健康食品などでパロチンを謳ったものがあります。
ほんとうに安全だと思いますか?
医薬品メーカーですら安全な原材料を供給することができないのです。
どこの馬の骨、もといウシの唾液腺かわからないものを摂取して健康になると思いますか?
少なくとも狂牛病のリスクがあることは理解した上で摂取してください。
チオプロニンは膜機能障害あるいはタンパク質凝集などの白内障進行の原因となる各種の変化を抑制することにより、白内障の進行を防止するものと考えられています。
進行性指掌角皮症、いわゆる手荒れに使われていたかたに、代わる飲み薬はステロイド剤か漢方の温経湯あたりでしょうか。
巷にあふれる怪しい商品
美容目的の健康食品などでパロチンを謳ったものがあります。
ほんとうに安全だと思いますか?
医薬品メーカーですら安全な原材料を供給することができないのです。
どこの馬の骨、もといウシの唾液腺かわからないものを摂取して健康になると思いますか?
少なくとも狂牛病のリスクがあることは理解した上で摂取してください。