2014年7月3日木曜日

高齢者薬物治療の原則



  • 初期投与量は原則、成人の1/2から1/3とする 
  • 腎機能、肝機能に配慮する 
  • 患者持参の検査結果などでeGFR、血清アルブミン値をチェックする 
  • 長年使用している薬剤でも臓器機能の変化によって投与量を調整す


他施設の処方薬チェック

複数の医療機関で発行されている薬剤をチェックすることで副作用を防止する。


腎・肝機能のチェック

高齢者のほとんどは腎障害や肝臓機能障害が存在すると考えます
禁止薬や用量のチェックを怠らないようにします。


自律神経機能のチェック

高齢者は自律神経機能が障害されている例が多いです。
そのため抗コリン薬やβ遮断薬などの自律神経に作用する薬剤は
その用量と適応に十分配慮しなくてはなりません。


新薬登場時のRMPのチェック

新薬における承認審査情報や大規模臨床試験では
殆どの場合高齢者は対象から除外されています。
そのため、高齢者での安全性が十分に確認されていない場合が多いです。
市販後に起こりうる可能性のある有害事象を予見するため
RMPをチェックすることが重要です。