- 抗精神病薬の歴史
- 抗精神病薬の作用機序
- 統合失調症のグルタミン仮説
- くすりのトリセツ リスペリドン(リスパダール)
- くすりのトリセツ オランザピン(ジプレキサ)
- くすりのトリセツ アリピプラゾール(エビリファイ)
- 統合失調症の薬物治療
- 抗精神病薬の使用は心血管障害のリスク要因
- 向精神薬の”Choosing Wiselyキャンペーン”
リスペリドンは
セロトニン2A受容体、ドパミンD2受容体に対する親和性が強い薬剤です。
幻覚、妄想などの陽性症状に優れた効果を発揮します。
統合失調症治療薬として最もスタンダードな薬剤です。
禁忌
エピネフリンを投与中の患者さんには投与してはいけません。
飲み合わせ
リスペリドンは肝臓の代謝酵素CYP2D6で代謝されて無効化されます。
そのため、酵素CYP2D6のはたらきを邪魔する薬剤と一緒に飲むと
リスペリドンの効果が強く出すぎてしまうことがあります。
例:パロキセチン(パキシル)など
一方で、酵素CYP2D6のはたらきを活発にする薬剤と一緒に飲むと
リスペリドンの効果が弱くなってしまいます。
例:カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタールなど
注意したい副作用
MARTA系薬剤と比較して副作用は少ないと言われています。
しかし、高用量では錐体外路系の副作用や
高プロラクチン血症が現れることがあります。
薬剤性パーキンソニズム(厚生労働省)
http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0611009.pdf