S Misaka ,et. al.(2014)Green tea ingestion greatly reduces plasma concentrations of nadolol in healthy subjects.Clinical Pharmacology & Therapeutics.95;432-438.
ヘルシア緑茶を1日700mL、2週間飲んだ後、
15日目の朝に降圧薬ナドロールを緑茶で服用した群と
水で服用した群で比較しています。
緑茶服用群ではCmaxが85.3%、AUCが85.0%減少しました。
また、緑茶服用群では水服用群に比べて、薬の効果も減弱していました。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
ナドロールはOATP(organic anion-transporting polypeptide)1A2の基質であることが
知られています。
知られています。
また、緑茶はOATP1A2を介した輸送を阻害することが確認されています。
Roth M(2011)Interactions of green tea catechins with organic anion-transporting polypeptides.Drug Metab Dispos. ;39(5):920-6.
つまり、緑茶との併用によってナドロールの血中濃度が減少する理由として、
腸におけるOATP1A2における取り込み阻害が考えられます。
腸におけるOATP1A2における取り込み阻害が考えられます。
ナドロールの他にも同様にOATP1A2によって消化管から取り込まれるものに
アリスキレンやミラべクロンが知られています。
アリスキレンやミラべクロンが知られています。
これら薬剤を服用中の方は、緑茶の多量摂取や
カテキンを含む健康食品の摂取を避けたほうが良いでしょう。