2014年5月16日金曜日

HbA1cから平均血糖値を推測するには



HbA1cは1~2ヶ月の平均血糖値を示す指標です。
糖尿病の治療をされている方ですと
HbA1cの値が7%以下になるように
と、お医者さんから言われたりすると思います。

HbA1cで7%を目標にしろと言われても、ピンとくるでしょうか。

血糖値は簡易自己血糖測定器で自宅でも測ることができますが、
HbA1cは測定できません。
毎日血糖値を測定されている方もおられると思います。

HbA1cの値から、身近な血糖値が推測できるとしたら便利だと思いませんか。

HbA1cと平均血糖値の関係を示したものが下のとおりです。

HbA1c(%):平均血糖値(mg/dL)
6 :126
7 :154
8 :183
9 :212
10:240
11:269
12:298

Nathan DM, et al.(2008)Translating the A1C Assay Into Estimated Average Glucose Values. Diabetes Care. 31: 1473-1478.


これを見ると、HbA1cの値が7%というのは、
平均血糖値で150mg/dL程度だということがわかると思います。
もちろん、平均です。
血糖値は1日のうちに変動を繰り返します。
空腹時だと110~130mg/dL、食後は200mg/dL近くになることもある
ということは理解しておかなくてはいけません。

ただ、上の表を覚えるのは少し骨が折れますね。
そこで概算ですが、以下の式を使うと簡単に求めることができます。。

(HbA1c-2)×30=だいたいの平均血糖値

HbA1cが7%ですと・・・
(7-2)×30=150mg/dLになります。


もちろんHbA1cから平均血糖値を求めるのとは逆に、
血糖値からHbA1cの予測もできます。

HbA1cと平均血糖値の関係を理解して、活用してみてください。