2014年3月27日、経腸栄養剤エネーボ配合経腸用液(アボット)が承認されました。
同剤は、国内で15年ぶりの経腸栄養剤の新製品となります。
2014年5月発売を予定しています。
近年、栄養に対する考え方は大きく変わってきました。
エネーボは新しい栄養基準に対応しているようです。
エンシュアの後継改良版という位置づけのエネーボですが、
どこがどう違うのかまとめてみました。
効果・効能は同じです。
「一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給」。
1缶あたりのエネルギーが異なります。
エンシュアは1缶250mL:250kcalですが、
エネーボは250mL:300kcalです。
エネルギー構成比も変わっています(下図)
脂質を減らし必須アミノ酸(BCAA)の量を増やしたようです。
抗酸化作用のあるセレンや脂質代謝に関与するL-カルニチンを中心に整腸作用が期待できるフラクトオリゴ糖、糖代謝に関連するクロム、酵素の構成要素であるモリブデン、脂質の消化・吸収に関与するタウリンなどの栄養成分が、医薬品経腸栄養剤として初めて配合されています。
ラコールNF配合経腸用半固形剤