脂肪肝には肝硬変、肝細胞がんに進展しやすい人とそうでない人がいます。
見分け方はあるのでしょうか。
見分け方はあるのでしょうか。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、2つに分けることができます。
- 病態がほとんど進行しない非アルコール性脂肪肝(NAFL)
- 肝硬変や肝がんに進展しうる非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
NASHは肝生検により肝細胞内の大脂肪滴と
肝細胞の風船様変性を認めることにより診断されます。
しかし、NAFLDの患者さん全員に
肝生検を実施することは現実的ではありません。
さらに肝生検にはサンプリングエラーや合併症もあります。
肝細胞の風船様変性を認めることにより診断されます。
しかし、NAFLDの患者さん全員に
肝生検を実施することは現実的ではありません。
さらに肝生検にはサンプリングエラーや合併症もあります。
NASH患者さんの30~50%に肝線維化が進展することが知られています。
以上から、肝線維化の予測式が病気進展を推測できる目安になることが考えられます。
肝線維化の予測式の1つにFIB-4 indexがありあます。
これは日本人NAFLD患者さんに適した日常診療で評価可能な予測式です。
これは日本人NAFLD患者さんに適した日常診療で評価可能な予測式です。
FIB-4index
=(年齢×AST)/(血小板数×ALT^1/2)
1.45以下で肝線維化非進展例
2.67以上で肝線維化進展例
Sumida Y et al.(2012) Validation of the FIB4 index in a Japanese nonalcoholic fatty liver disease population. BMC Gastroenterol : 12:2