2014年5月14日水曜日

治療抵抗性高血圧 4剤目の降圧薬


カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、チアジド系利尿薬の3剤併用を行っている患者さん。
血圧のコントロールがうまくいかないとき、薬を増やすならばどの降圧剤がよいでしょうか。


利尿剤を含む適切な用量の3剤の降圧薬を投与しても目標血圧まで下がらない状態を「治療抵抗性高血圧」といいます。
どうやって治療抵抗性高血圧かどうか鑑別するかというと

・白衣高血圧ではないかどうか・服薬アドヒアランスは良好か・生活習慣は是正されているか(食塩摂取、肥満、飲酒)・睡眠時無呼吸症候群・降圧薬の不適切な選択や用量、薬効持続不十分・腎機能低下や体液量増加、利尿薬未使用・多剤薬、食品による昇圧や降圧薬減弱

以上、これらの関与がないにもかかわらず、血圧コントロールが不十分であれば治療抵抗性を疑い、4剤目投与を考えます。

4つ目の降圧薬としては、
アルドステロン拮抗薬(アルダクトンA、セララ)追加の有効性が報告されています。
ついで、交感神経抑制薬(α・β遮断薬、β遮断薬、α遮断薬)、さらにはαメチルドパなどの中枢性交感神経抑制薬、血管拡張薬が候補になります。また、原則として同じクラスの薬剤の重複は避けます。例外として、ジヒドロピリジンと非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬の併用、レニン-アンギオテンシン系阻害薬の2種類併用、チアジド系とループ利尿薬の併用も行われることがあります。


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