「プチアイビス」や「レディデイ」など唾液で排卵期が分かることを謳い文句にした器具があるのをご存知でしょうか。これらの器具は高倍率の唾液観察用小型拡大鏡です。つまり、排卵期予知器具でも医療機器、検査薬、医療用品、ではありません。言ってしまえば唾液観察に使い勝手のよい高性能虫眼鏡です。従って避妊を目的にする場合、使用してはいけません。
本当に唾液を観察するだけで、排卵期が分かるのか、その真偽は定かではありません。今現在研究が進められているところです。しかし、不妊に悩む方々にとってはこのような怪しい器具にも頼らざるをえないくらい藁にもすがる思いだとお察しします。
どういう原理で排卵期が分かるのか、使用にあたって注意する点は何なのかよく勉強して、理解した上で購入されることをおすすめします。
月経周期と唾液の関係について説明します。
一般的に月経周期は平均して28日です。月経周期の中間の14日前後に黄体結成ホルモン(LH)、卵胞ホルモン(エストロゲン)の体内増加と供に排卵がおこります。排卵日の前後1週間(排卵期)は受精率が高い事が知られています。一般的に知られている排卵期の変化には、基礎体温の変化があります。実はそれと同時に、分泌液にも変化が現れるといわれています。唾液はこの分泌液のひとつであり、ホルモンの増加とともに、その粘着性が高まります。これは唾液の結晶構造が変化しているからだと言われています。
排卵期の唾液を乾燥させ、顕微鏡や拡大鏡で観察するとシダ植物の葉のような繊維状の形が確認できます。
その後は斑点状になります。
又 中間期にはシダ状と斑点状が入り混じった混合状態も見られます。
使い始めの1ヶ月間程は、唾液結晶模様の違いを理解する為にも、毎日繰り返し続けて観察する事をオススメします。唾液は喫煙、アルコール、薬物、食べ物に影響を受ける事があります。観察前2時間以上は飲食を控えるか朝起きた瞬時に観察する事をオススメします。
【使い方のポイント】
・ピントを上手に合わせる。
個々の視力によりピントを合わせて、蛍光灯、照明に向けて観察すると合わせやすいです。
・唾液をよく乾燥させる。
唾液が完全に乾いていないと、細かい結晶模様が正確に観察できません。
ルーペに唾液を満遍なく着けて、そのまま10分以上放置して観察してください。
※排卵期と排卵日は似ていますが違います。
株式会社タフリーインターナショナル
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