ウルティブロはカプセル剤なので、患者さんが誤って飲み込んでしまう危険性があります。
成分であるインダカテロールのバイオアベイラビリティーは高くないので、吸収率は吸入時の半分であるという報告があります。しかし、特にCOPD患者さんは高齢の方が多いという点を考慮すると交感神経刺激作用による心血管系の有害事象には気をつけなければいけません。万が一飲み込んでしまった場合にはすぐに医師・薬剤師に相談するようにしましょう。薬剤師としては「心臓がドキドキする、脈が飛ぶような感じがする」という訴えには十分注意しましょう。
グリコピロニウムもバイオアベイラビリティは高くなく、内服した場合約5%との報告があります。グリコピロニウムが体内に入る量は50μg×5%=2.5μgと推測できます。4~8mg/day投与で胃薬としても使用されているのでほぼ影響はないものと考えられます。