SGLT2阻害薬に向く人のポイントは3つあります。
- メタボな太り気味の2型糖尿病の方。
- 運動療法も食事療法も効果がなく、今飲んでいる経口血糖降下薬で効果が不十分な方。
- 糖尿病と診断されて日の浅い方。
1つ目についてはSGLT2阻害薬は体重を減らす効果があるようなので、痩せ気味の人だと筋力まで落ちてしまい他の病気になりやすくなります。
一方、太り気味の方だと血糖や脂肪を減少させるメリットがある他,血圧や中性脂肪の低下作用も確認されているからです。BMI25以上が目安です。
2つ目については今までのどの経口血糖降下薬とも異なる作用メカニズムですので,どの薬と組み合わせても上乗せ効果が期待できます。
3つ目については、薬を飲んで血糖値が下がってくると体は肝臓で脂肪を分解して糖を作ります。
2つ目については今までのどの経口血糖降下薬とも異なる作用メカニズムですので,どの薬と組み合わせても上乗せ効果が期待できます。
3つ目については、薬を飲んで血糖値が下がってくると体は肝臓で脂肪を分解して糖を作ります。
そのとき副産物としてケトン体というものが産生されケトアシドーシスというよくない症状が起きることがあります。
2型糖尿病を長く患っている方の中には,インスリン分泌が非常に低い症例も含まれています。
こうした患者さんではもともとケトアシドーシスを起こしやすいと考えられ,SGLT2阻害薬投与によりさらにリスクが高まる可能性が除外できません。
そのため,膵臓がまだまだ元気でインスリン分泌能が保たれている患者さんがが適していると考えられます。
投与に向かない人は
投与に向かない人は
- ご高齢の方
脱水や体重減少のため。
夏は特に心配。 - 脳卒中、心筋梗塞にかかったことがある人
脱水により血がドロドロになりやすく、血管が詰まりやすくなる可能性があります。 - 痩せ型のヒト
体重減少作用で、筋力まで落ちてしまう危険性があります。 - 尿路・性器感染症になったことがある人
おしっこに細菌の餌となる糖を多く排泄することになるので感染症のリスクが高まります。 - 糖尿病歴が長い人。
膵臓が弱っている可能性があり、ケトアシドーシスのリスクが高いため。
日本医学 (2006-08-21)
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