一般に不活化ワクチンでは、免疫の基礎ができている人への追加接種は、2回に分けるより1回接種のほうが高い抗体が誘導されるとされています。
インフルエンザワクチンも0.25mLを2回接種するより0.5mL を1回接種するほうが良いとされています。
2009年のインフルエンザウイルスのパンデミック時に行われた臨床試験
インフルエンザワクチン0.5mLを1回接種すると抗体価は上昇しました。3週間後に同じ量を接種してもさらなる抗体上昇は認められませんでした。
インフルエンザワクチン1.0mLを1回接種すると抗体価は上昇しました。3週間後に同じ量を接種してもさらなる抗体上昇は認められませんでした。
1回目接種の抗体価を比べると1.0mL接種群のほうが0.5mL摂取群よりも平均抗体価が高かったことが示されています。
高い抗体の誘導を期待するのであれば、1.0mLの1回接種を行うとよいでしょう。