レントゲンや内視鏡、便の検査をしてみても、何の異常も見られないのに、腹痛を伴った便秘や下痢が続く病気を「過敏性腸症候群」と呼んでいます。神経質な人、生真面目な人など、ストレスを受けやすい性格の人に発症しやすい心身症の一つです。
過敏性腸症候群には桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)です。
漢方単独よりも、ブスコパン、コロネル、トランコロン、イリボーなどの西洋薬と併用するとより効果的です。
桂枝湯に含まれている芍薬を6g(1日量)に増量したのが桂枝加芍薬湯です。もともと桂枝湯は風邪の薬なのですが、芍薬を増量することでお腹の薬に変化してしまうのです。漢方は生薬のバランスだということが実感できます。
子どもの腹痛には、まず五苓散を試しましょう。
子ども=五苓散と言っても過言ではないです。
クラシエ薬品 (2007-07-01)