基本は小青竜湯です。がっちりタイプの人には麻杏甘石湯、虚弱タイプの人には麻黄附子細辛湯がオススメです。麻黄附子細辛湯は麻黄含有漢方の中でも最も優しい処方です。1日量で麻黄を4gも含んでいますが飲みやすいです。
女性には小青竜湯の麻黄なしバージョンである苓甘姜味辛夏仁湯です。高齢者には麦門冬湯。お子さんには五虎湯がよいでしょう。
長引くようなら・・・
神秘湯を試します。がっちりタイプの人は麻杏甘石湯に大柴胡湯を追加します。虚弱タイプの人は麻黄附子細辛湯に小柴胡湯をプラスします。女性は苓甘姜味辛夏仁湯に柴胡桂枝乾姜湯を追加します。高齢者は補中益気湯に変えてみましょう。お子さんは五虎湯に小柴胡湯を追加します。
それでもだめなら・・・
柴朴湯か小柴胡湯加桔梗石膏です。
ちなみに、小柴胡湯と補中益気湯は同じ柴胡剤です。小柴胡湯の虚証バージョンが補中益気湯という位置づけです。
鎮咳作用で知られる生薬に杏仁があります。杏仁は杏(あんず)の種の中の仁(たね)です。杏仁含有の漢方は以下のとおり。
麻黄湯
麻杏甘石湯
神秘湯
五虎湯
苓甘姜味辛夏仁湯
麻杏薏甘湯
潤腸湯
清肺湯
麻子仁丸
クラシエ薬品 (2007-07-01)