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2013年1月27日日曜日

趣味の漢方 第4証 かぜにかかりにくくなる漢方



漢方を飲み続けている方の話を聞くと、「風邪をひきにくくなった」というお話を聞きます。

漢方薬のなかでも、人参と黄耆(おうぎ)を含む参耆剤(じんぎざい)が風邪にかかりにくくなるものとして知られています。

代表的な人耆剤は
補中益気湯
十全大補湯
半夏白朮天麻湯
大防風湯
加味帰脾湯
人参養栄湯
当帰湯
清心蓮子飲
帰脾湯
清暑益気湯
です。

参耆剤の一番は補中益気湯と十全大補湯です。

十全大補湯、半夏白朮天麻湯、大防風湯と人参養栄湯には地黄(じおう)を含むので、胃腸の弱い方は注意です。


風邪をひきやすい人は、まず補中益気湯(子どもさんには小建中湯)をためしてみるといいでしょう。

これでダメなら次に、大柴胡湯、小柴胡湯のいずれかを試してみてください。
女性は柴胡桂枝乾姜湯、高齢の方は十全大補湯がよいでしょう。

それでもうまくいかなときは、柴胡桂枝湯がおすすめです。
どんな漢方でも、長く服用していると風邪にかかりにくくなります。根気よく続けてみてください。(但し甘草を含むものの連用は注意しましょう)



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2013年1月20日日曜日

趣味の漢方 第3証 花粉症(アレルギー性鼻炎)





花粉症を含むアレルギー性鼻炎には麻黄を含む漢方薬が良いでしょう。麻黄を多く含む漢方に越婢加朮湯があります。これは強力なのですが強すぎて体力のある大人の男性にしか向きません。がっちりタイプの男性以外や女性、子どもは小青竜湯がオススメです。麻黄の量は越婢加朮湯の半分ですが甘草と乾姜がそれの効果を補います。虚弱体質の方や高齢の方には麻黄はきつすぎるので麻黄の入っていない苓甘姜味辛夏仁湯(茯苓・甘草・乾姜・五味子・細辛・半夏・杏仁)が良いでしょう。苓甘姜味辛夏仁湯は体力があまりなく冷えなどで落ちた新陳代謝を活発にします。




セカンドチョイスとしては

2013年1月13日日曜日

趣味の漢方 第2証 イライラに効く漢方



イライラなどの神経興奮状態にはデパスやセルシンが処方されます。漢方では抑肝散が有効です。肝癪(かんしゃく)を抑えるから抑肝散です。抑肝散には柴胡が含まれています。この柴胡には鎮静作用があります。

神経興奮状態に対するファーストチョイスとして
女性・高齢者・普通の体重の男性には抑肝散が選ばれます。子どもには小建中湯です。がっちり体型の男性には大柴胡湯、ヤセ型の男性には抑肝散加陳皮半夏がオススメです。

セカンドチョイスはとしては
女性には温経湯、高齢者には温清飲、普通体重の男性には柴胡加竜骨牡蛎湯が選ばれます。
子どもには柴胡清肝湯です。がっちり体型の男性には大承気湯、ヤセ型の男性には柴胡桂枝乾姜湯がオススメです。

それでも効かない時は半夏瀉心湯がよいでしょう。

半夏瀉心湯は小柴胡湯の柴胡を黄蓮に生姜を乾姜に変えたものです。小柴胡湯で効果が無い時に半夏瀉心湯に変えると効果がある時があります。逆に、半夏瀉心湯で効果が無い時に小柴胡湯に変えると効果がある場合があります。



2013年1月6日日曜日

趣味の漢方 第1証 足のつり(痙攣)



痛いあしのつり(攣り)、こむら返りとも言います。

痛み止めを飲んでも治らないし、そもそも、ならないようにしたい。そういう人にぴったりの漢方処方を紹介します。

芍薬甘草湯。
大人から子どもまで、高齢者も女性にも使用できます。
こむら返りを代表に筋肉の痙攣発作を軽減します。筋肉全般に効くので、尿管結石の痛み、ぎっくり腰、生理痛、下痢、しゃっくりのも有効なことがあります。1ヶ月以上飲むときは寝る前または頓服など1日1回程度にするのがよいでしょう。

次の選択肢として
八味地黄丸があります。
八味地黄丸には附子という生薬が含まれています。附子は身体に熱を誘導します。もともと、熱い状態の人には附子は合いません。子どもは、一般的に代謝がよく熱がある状態ですので、八味地黄丸から附子と桂皮を抜いた六味丸がオススメです。