痛風で尿酸を下げるお薬を飲むことになれば、長期投与が必要とされます。
食事に注意したり、お酒を控えたり、運動したりなど生活習慣を変えることによって血清尿酸値がどの程度低下するのでしょうか。
一般的にはある程度生活習慣の是正を行うと、尿酸降下薬を服用しなくても治療めの血清尿酸値から薬10%低下すると言われています。
つまり、血清尿酸値が7.0mg/dL以上の高尿酸血症のある患者さんでは痛風関節炎の再発が抑えられると言われる安全域の6.0mg/dL以下にすることは、生活習慣を変えるだけでは難しいのがわかると思います。
さらに、厳格な食事制限などは長続きしません。したがいまして、尿酸降下薬を減らすことはできても、中止できない例がほとんどなのです。
例外として内臓脂肪が少なく、インスリン抵抗性が強い症例などでは、体重を減らすことで血清尿酸値がかなり低下するため、中止できることがあります。また、65歳以上の高齢者は年をとるにつれて食事やアルコール量の低下により尿酸値も低下することがあります。
ただし、女性の高齢者は女性ホルモンの分泌低下により尿酸が溜まりやすくなるため尿酸値が上昇することがあります。
NHKきょうの健康 痛風・高尿酸血症の食事術: すぐに役立つ健康レシピシリーズ5 (主婦と生活生活シリーズ すぐに役立つ健康レシピ 5)
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