日本うつ病学会:気分障害の治療ガイドライン作成委員会
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/mood_disorder/index.html
双極性うつ病の急性期治療として、クエチアピン(適応外)またはリチウム(適応外)による単独療法が、最も推奨される治療法として紹介されています。
また、オランザピン(適応外)またはラモトリギン(適応外)の単独療法は、次に推奨される治療法として紹介されています。
さらに、抗うつ薬、特に三環系抗うつ薬の使用は、エビデンスの面からは推奨されない治療法とされています。
さらに、抗うつ薬、特に三環系抗うつ薬の使用は、エビデンスの面からは推奨されない治療法とされています。
近年、これまで慣習的に行われてきたリチウムやバルプロ酸を始めとする気分安定薬と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの併用療法が、気分安定薬単独の治療と比較して有効ではないという大規模RCTやメタ解析による報告が相次いでいます。
Effectiveness of Adjunctive Antidepressant Treatment for Bipolar Depression
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa064135
Efficacy and acceptability of mood stabilisers in the treatment of acute bipolar depression: systematic review
http://bjp.rcpsych.org/content/196/4/266.long
双極性障害患者さんに対する抗うつ薬の投与は、躁転・軽躁転のリスク、ラピッドサイクラー化のリスク、自殺リスクの増加が懸念されています。
双極性うつ病の患者さんに対する抗うつ薬の投与は、極めて慎重に行うべきでしょう。
双極性うつ病の患者さんに対する抗うつ薬の投与は、極めて慎重に行うべきでしょう。
また、海外の治療ガイドラインではオランザピンとフルオキセチンの併用を除くと、気分安定薬と抗うつ薬の併用治療を、双極性うつ病の急性期治療の第一選択薬の候補としてあげていないのがほとんどです。
双極性障害の初回の気分エピソードの約70%が大うつ病エピソードであるとされています。現在、大うつ病と診断されている症例においても、その後の経過では、診断名の双極性障害への変更もありえるということは覚えておかないといけませんね。
筑摩書房 (2014-04-11)
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